NECが非中核資産を整理してポートフォリオを合理化するため、データセンターの売却を検討していることが分かった。複数の関係者が明らかにした。 同社は4億―5億ドル(590億―740億円)での売却を見込んで財務アドバイザーを探している。今のところ、他のデータセンター運営会社やインフラに特化したファンドが関心を示している。事情をよく知る関係者らが、匿名を条件に明らかにした。検討は予備的なもので、正式な手続きが始まるのは今年後半になるかもしれないという。 ブルームバーグの問い合わせに対して、NECの広報担当者はコメントを控えた。 15日の東京市場でNEC株は4日続伸し、一時前日比3.1%高の1万990円と、2002年4月8日以来、約22年ぶりの日中高値となった。 NEC株は年初から3割弱上昇し、時価総額は約2兆9000億円になったが、物言う株主(アクティビスト)からの圧力も根強く、非中核資産の整理