2009年7月23日のブックマーク (3件)

  • ガンダムに見るマウスとキャットと物量戦 (1/2)

    京都の人と話していると「前(さき)の戦争で焼け出されまして…」と言うことがある。「え、いつの戦争ですか?」と聞くと、すました顔で「応仁の乱」とか言う。同じようにガンダムオタクと話していると「あの戦争では物量で負けた」とか言う。「どの戦争?」って聞くと「一年戦争」とか言う。おいおい、そりゃ架空の戦争だろう?と突っ込みたくもなるが、こちらもガンオタなので同じ穴のムジナ、結局話が盛り上がってしまう。 さて「ガンダム戦争」などと言ってはいるものの、実際のところ戦争は嫌いだし起きないにこしたことはない。身内も先の大戦(もちろん第二次世界大戦だ)で数人亡くなっている。ただ、機動戦士ガンダムの設定が歴史上の出来事や兵器をイメージしているのも事実だ。 知っている人も多い話だが、劇中ではジオン公国が枢軸国のイメージで描かれている。確かに黒と赤が基調のジオン国旗は、第二次大戦中のドイツ海軍旗がモチーフになっ

    ガンダムに見るマウスとキャットと物量戦 (1/2)
  • 日本をあきらめる - 池田信夫 blog

    竹森俊平氏の対談シリーズの最終回のゲストは、意外にも竹中平蔵氏。しかも彼を「日経済の恩人」と絶賛している。かつて「不況の最中に構造改革なんかやるのはバカだ」と竹中氏を(暗黙に)批判していた竹森氏が、リフレ派から構造改革派に「転向」したのはけっこうなことだが、かつての自説との矛盾の説明がいささか苦しい。 2000年代の最初の不良債権処理についての2人の意見はほぼ一致しており、当ブログや池尾・池田で書いたこととほとんど同じだ。経済危機の質は信頼の欠如にあり、それを回復することなしに財政・金融政策だけで危機を脱却することはできない。その意味で(中途半端に終わったとはいえ)竹中氏のハード・ランディング政策は正しかったのである。 ただ私が興味をもったのは、最後の「低成長でも健やかに暮らせればいい?」という問いだ。Welfareを「厚生」という変な日語に訳したのは誤訳で、これは英語では「幸

  • 政策論争なき選挙の本当の争点 - 池田信夫

    衆議院が解散され、事実上の選挙戦が始まりました。ところがマニフェストを比較しようとして、唖然としました。自民党のマニフェストがないのです。「来週出す」とかいっているようですが、党内でまじめに議論されている気配もない。他方、民主党のマニフェストも正式には出ていませんが、こっちは去年の参院選を基的に踏襲する方針で、農業所得補償を1年前倒しするなど、一段とバラマキ色が強まりそうです。 政策論争なんて、どうでもいいともいえるでしょう。両党の政策は「景気対策」やら「安心対策」などの所得再分配だけで、その原資となるGDPをどうやって回復させるのかという経済成長の戦略が欠落している点で、一致しているからです。これは表現を変えると、「日はもう成長できないから、ゼロ成長でみんな平等に貧しくなろう」という「日をあきらめる」政策と考えることもでき、これも(意外に現実的な)選択肢でしょう。 民主党の一部には

    政策論争なき選挙の本当の争点 - 池田信夫