ことしの上半期に全国で起きた殺人や盗みなどの刑法犯罪は、48万件余りと14年連続で減少し、年間の統計が戦後最も少なかった去年の同じ時期を5万件近く下回ったことが分かりました。 刑法犯罪は去年、年間の統計で戦後、最も少なくなりましたが、ことしは去年の同じ時期に比べてさらに4万9878件、率にして9.3%減っています。 犯罪別では、空き巣や自転車窃盗などの盗みの総数が35万5635件と10%減ったほか、殺人が未遂も含めて435件と11%減少しました。 一方で、未成年の子どもの「略取誘拐」は未遂も含めて70件で45%増えています。 また、検挙した10万件余りの事件のうち防犯カメラなどの画像が容疑者特定の端緒となった割合を初めて分析したところ、全体の5.3%に上っていることが分かりました。 特に、ひったくりでは検挙件数の21%、また、すりでは検挙件数の12%で端緒となっていて、警察庁は「防犯カメラ