ジャーナリストの伊藤詩織さん(写真:AP/アフロ) 映像ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBSワシントン支局長の山口敬之氏から性的暴行を受けたとして損害賠償を求めた民事裁判で、東京地裁は伊藤氏の訴えを全面的に認め、山口氏に慰謝料など330万円を支払うよう命じる判決を言い渡した。山口氏は、伊藤氏による記者会見や本の出版は名誉毀損に当たるなどとして1億3000万円の支払いなどを求める反訴を起こしていたが、同地裁は山口氏の主張を「いずれも理由がない」として退けた。 「就活セクハラ」とTBSの責任 判決が認定した事実によれば、本件は、テレビ局で仕事をしたいと就職活動中の若い女性が、大手メディアのワシントン支局長の男性と会食後、酩酊状態に陥ったところを、タクシーに乗せられ、男性側が宿泊していたホテルの部屋に連れ込まれて、性的関係を強いられたものだ。立場を利用した「就活セクハラ」の構図で見るべき事件
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