今、世界では次世代の製造業を巡る覇権争いが起きているといっても過言ではない。IoT(Internet of Things、モノのインターネット)や3Dプリンティングなどを新機軸に製造業再興を目指す米国。「Industry 4.0」(インダストリー4.0)で工場のスマート化や国際標準策定を主導しようとするドイツ。高い経済成長率を背景に「世界の工場」として力を付けてきた中国。ITを武器に製造業でも存在感を高めたいインド。日本の製造業を取り巻く環境は、さらに厳しくなるだろう。そんな中、日本でも今後の針路を模索する動きが始まりつつある。その1つが、内閣府の推進する「革新的設計生産技術」だ。
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