<取材ハイライト_5分版> 「こんな状況になっているのか・・・」2017年3月、廃炉作業の続く福島第一原発の構内に、カメラを持って入ることを許された。 初めての構内取材は、意外な光景の連続だった。 敷地内の駐車場では、作業員が防護服やマスクを着用せずに歩いていた。食堂の厨房ではたくさんの女性職員の働く姿があり、温かいカレーや丼ぶりが提供されていた。予想以上に、環境の整備が進んでいることを知り、変化のスピードに驚いた。 感じた課題構内をバスで走ると、一軒家ほどの大きさの巨大なタンクが立ち並ぶ光景に出くわした。敷地を埋め尽くす勢いで増え続ける汚染水タンクの数と大きさに圧倒される。現在のペースで処理できない汚染水が増え続ければ、来年には敷地がいっぱいになるそうだ。1日約6000人と言われる作業者の約半数が、汚染水の処理作業に従事している状況も知った。東電担当者は「解決策も見えて来たが、一長一短。