2016年5月24日のブックマーク (4件)

  • コケを食べる新種アブの発見-植物食の起源の謎を解く手がかりに-

    今田弓女 人間・環境学研究科博士課程学生(日学術振興会特別研究員)と加藤真 同教授は中生代の化石として知られ、生きた化石ともいえる Litoleptis 属(双翅目シギアブ科)の新種6種を日各地から発見し、分類学的位置と生活史を世界で初めて明らかにしました。 成果は、2016年3月30日午前9時8分(2016年3月30日1時8分 グリニッジ標準時)、ニュージーランドの学術専門誌 「Zootaxa」に掲載されました。 陸上植物で最も古いコケ植物が植物をべる昆虫とどのように関わりながら進化してきたのかは謎に包まれています。白亜紀という古い地層から化石が知られているシトネアブ属におけるコケの発見は、その問いに迫る上で重要な知見であると思います。 今回のシトネアブ類は、日国内のあちこちでコケを採集・飼育 して、顕微鏡下でコケをべている虫を探すという特殊な採集方法と地道な観察によって発

    コケを食べる新種アブの発見-植物食の起源の謎を解く手がかりに-
  • IoT向け国際無線標準規格Wi-SUNを用いた有無線統合ネットワーク仮想化システムを開発-多種多様な無線センサー・メーターをネットワーク仮想化技術により安全に個別分離ー

    原田博司 情報学研究科教授らの研究グループは、株式会社ACCESSと共同で「モノ」のインターネット(Internet of Things、以下IoT)向け国際無線標準規格Wi-SUNを利用した有無線統合ネットワーク仮想化システムを世界初で開発しました。 現在、電気、ガス、水道スマートメーターサービスを統合する動きや、農業、医療等のセンサーサービスを統合する動きがあります。しかし、これま では新規開発されるサービスごとに IoTネットワークを構築するため、設備投資が増大していました。また、ネットワークのセキュリティモデルが異なるため、それぞれのIoT設計が複雑化 し、困難となっていました。今回のシステム開発により、同一回線を利用して仮想的に相乗りをすることができるため、これらのコスト、タスクが大き く削減されることを期待しています。 概要 現在、あらゆるモノが有無線を駆使し相互通信することに

    IoT向け国際無線標準規格Wi-SUNを用いた有無線統合ネットワーク仮想化システムを開発-多種多様な無線センサー・メーターをネットワーク仮想化技術により安全に個別分離ー
  • 深海にひろがる鏡の向こうの微生物世界-Dアミノ酸を好む深海微生物を発見-

    丸山史人 医学研究科准教授は、国立研究開発法人海洋研究開発機構海洋生命理工学研究開発センターと共同で、有人潜水調査船「しんかい6500」、無人探査機「ハイパードルフィン」等により深海から採取した堆積物から、D-アミノ酸を好んでべて増殖する微生物を発見しました。 また、研究成果は、2016年4月19日に「Frontiers in Microbiology」誌に掲載されました。 研究グループはD-アミノ酸を好む微生物の生態学上の役割、そして微生物細胞内でのD-アミノ酸利用の仕組みについて、研究を展開する予定です。深海微生物が有する物質代謝機能の理解をより一層進めていくとともに、それらを応用した新たな社会的価値や経済的価値を生み出すイノベーションの創出に向け、研究開発を推進していきます。 概要 タンパク質を構成するアミノ酸にはL-アミノ酸とD-アミノ酸の二つの鏡像異性体が存在しており、これ

    深海にひろがる鏡の向こうの微生物世界-Dアミノ酸を好む深海微生物を発見-
  • 緑内障の進行を抑制、マウスで成功-新規の化合物を用いた難治性眼疾患の進行抑制に期待-

    研究により、KUS剤にヒトの緑内障の進行を遅延させる可能性があることが分かりました。今後は国際的な基準に基づいた長期にわたる安全性試験が必要になりますので、実際に患者さんに投与できるまでに5年はかかると思います。また、治療法の存在しない急性の眼疾患に対して、KUS剤を眼内に注射し、安全性や神経保護効果を検討する医師主導治験を年内に開始できるように準備を進めています。 概要 緑内障は、日において視覚障害原因の第1位の原因疾患であり、40歳以上の日人の5%に緑内障の兆候があり、はっきりとした症状がある患者数は日では300~400万人と推定されています。この病気では、網膜の神経節細胞(光信号を頭に伝える働きをする細胞)と神経線維(網膜の情報を頭に送る神経の線維)が変性・脱落することにより、視野障害・視力障害が徐々に進行します。現状では、薬剤や手術治療によって、眼圧(目の中の圧力)を下げる

    緑内障の進行を抑制、マウスで成功-新規の化合物を用いた難治性眼疾患の進行抑制に期待-
    tomosawada
    tomosawada 2016/05/24
    マウスでの緑内障の進行抑制に成功 緑内障治療に望み