人生の真ん中は50代である 人間は動物である。動物は自分で餌をとるのが基本である。人間は子供の時期がものすごく長く、20歳前後までは、親に食べさせてもらっている。つまり、一人前の「人間」とは言えない。人間の自立した人生は20歳前後から始まることになる。 現在の平均寿命は、85歳前後なので、約65年間、「人間」でいることになる。そうすると「人間」としての人生の真ん中は、50歳から55歳くらいになる。これは単純な算数の問題である。 ところが日本人は50代に入ると「人生もう終わりや」と思い始める。なぜかというと定年を意識するからだ。定年は、60歳とか65歳。「もうちょっとしかない」、と思うから「人間は50代になったら下り坂やな」と、ついつい考えてしまうというわけだ。 冷静に考えたら、定年など世界のどこにもない。アングロ・サクソンの世界では、履歴書に年齢欄があるだけで「炎上」する。仕事で人を雇う時