行天 豊雄(ぎょうてん・とよお)氏 国際通貨研究所 理事長 1931年神奈川県生まれ。55年東京大学経済学部卒、大蔵省(当時)入省。84年国際金融局長。86年に財務官に就任、87年10月19日の世界的な株安、ブラックマンデーを経験する。89年大蔵省退官後、米プリンストン大学客員教授などを経て、92年に東京銀行会長。95年から国際通貨研究所理事長。通貨、金融政策などの国際間交渉で各国と渡り合った「通貨マフィア」として有名。『富の興亡』『日本経済の視座』など著書多数。 ―― ここ最近の為替水準をどう見ていますか。 行天豊雄 金融市場の混乱、実体経済の悪化を考えると、現在の為替の動きは安定しているとは言えないまでも、それほど極端な動きではない、と感じています。 円・ドルの相場やユーロや人民元などほかの通貨においても、過去においてずいぶん大きく変動したこともありました。過去の動きと比べて、現在の為
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