《本記事のポイント》 停電は「苫東厚真発電所」に依存した結果特定の火力発電所に依存しているのは全国共通「脱原発の安全神話」からこそ目覚める時 北海道を襲った最大震度7の地震によって、道内全域が「ブラックアウト(停電)」の状態に陥った。 主要な公共交通機関も機能停止し、食料品店は冷蔵庫が使えず、金融機関のATMなどもストップ。外来診療を取りやめる病院も続出した。中でも、札幌市内の病院では酸素呼吸器が止まり、0歳の女の子が重症となった。 秋口の大停電はまだ不幸中の幸いだったかもしれない。もし真冬の北海道で同じことが起きていたら、どのような被害が出ていたか、想像するだけで恐ろしい。 停電は「苫東厚真発電所」に依存した結果今回の大停電が起きた原因は、電力供給を特定の火力発電所に依存していたことだった。 北海道電力には泊原子力発電所があった。しかし、2012年の定期点検以降、再稼働できていない状況だ