沖縄戦時の激戦地で、普天間基地も一望できる。 沖縄本島中部の宜野湾市にある嘉数高台公園(かかずたかだいこうえん)は、沖縄戦の悲惨な歴史を伝える場所です。公園内には、日本軍が築いたトーチカや陣地壕などが残っており、当時の戦闘の様子を想像させます。しかし、公園はただ過去を悼むだけではなく、未来に向けて希望を持つこともできる場所です。公園の一番高いところにある展望台は、地球儀を模したデザインで、世界平和への願いを込められています。展望台からは、沖縄本島の南部から中部までの美しい景色が広がります。那覇市(なはし)や浦添市(うらそえし)の街並みや青い海、米軍の普天間(ふてんま)基地などが見えます。展望台からは、米軍機(オスプレイ)の離発着もよく見えるので、沖縄の現状について考えるきっかけにもなります。嘉数高台公園は、沖縄戦の記憶と平和への願いが共存する場所となっています。 米軍機の離発着は平日が多く