うるま市の勝連半島は、世界遺産にも登録されている勝連城址もある歴史ある地域です。この勝連城址からほど近い、半島の先端に位置する平敷屋(ヘシキヤ)は、人口3800人の小さな集落です。毎年旧盆の時期になると、沖縄の伝統芸能のひとつであるエイサーの原型ともいわれる平敷屋エイサーをひと目見ようと、県内外から多くの人々が訪れます。ここのエイサーは、大手飲料メーカーの「日本の祭り」の一つに数えられ、この伝統芸能をじっくりと楽しめるイベントが平敷屋青年エイサーの夕べです。 長い年月を越え今に伝わるエイサーの原型 旧盆だけでなく、今では一年を通してイベントなどで披露されるエイサーは、江戸時代初期に袋中上人が日本本土から沖縄へ伝えた念仏踊りが起源だとされています。沖縄市など他地域のエイサーが派手で動きの速い踊りであるのに対して、平敷屋のそれは一見すると地味ですが、これが原型に近いのではないかといわれています