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ブックマーク / blog.cas-ub.com (8)

  • 紙と電子書籍の同時発売の実現のための制作課題を整理する | 電子書籍、電子出版のCAS-UBブログ

    「12月18日JEPAセミナー「電子書籍実務者は見た!」。泥臭い話の中から見える今後の方向」の続きです。 このセミナーの趣旨は、「現在の電子書籍(EPUB)の制作と流通向けのリリースは、紙の制作のワークフローの上に、EPUBの制作のワークフローが載っているので、大変効率が悪い。」そのことについて声を上げるとのことです。 もう一つ現実の問題として、現在、「紙とEPUBの同時発売が求められている」が、EPUBが発売されないか、EPUBの方が遅れがち、ということが切実になっているようです。この二つは必ずしも、同じ問題ではありません。ワークフロー以外に権利者や版元の考え方があるのは周知のことです。 ここでは、とりあえず、紙とEPUBの同時発売をどのように実現するか考えます。紙と電子の同時発売を実現するために解決すべき課題には、EPUB制作のワークフローの効率化と共通の項目が沢山ありそうですから。

  • 新しくなったEPUBリーダのテキスト表示を比較してみると・・・ | 電子書籍、電子出版のCAS-UBブログ

    そこで、手元のEPUBリーダを最新版に入れ替えて簡単に比較して見ました。表示に使ったのは、先日、プレゼンのために用意した「新版・論文の教室」からピックアップしたデータのEPUB版[1]です。以下の表に気になる点をまとめました(表2)。 1.縦中横の自動解除 もっとも気になるのは、縦中横の自動解除です。iBooks、Readiumは縦中横の幅がおそらく1文字分よりも広くなると縦中横を解除してしまいます。困るのは、縦中横は大抵、ASCIIコード(基ラテン)のアラビア数字に指定しているため、解除されると2桁のアラビア数字が横倒しになってしまうことです。 ○次の図では図の番号をASCIIコードのアラビア数字で表して縦中横を設定。しかし、縦中横が解除されて番号が寝てしまうため、1~9は正立、10~12が横倒しというおかしなことになってしまいます。 図1. iBooks 縦中横解除 章・節という番号

  • 10月22日「縦組み時の文字の向き―その理論とマークアップ方法」の発表予定資料をプレビュー | 電子書籍、電子出版のCAS-UBブログ

    来週、月曜日(10月22日)開催予定のFormatterClubにおける発表「縦組み時の文字の向き―その理論とマークアップ方法」の資料を用意しました。資料はまだ変更の可能性がありますが、ご参加いただく方々に事前に検討していただき、ご批判を賜るためにここに、プレビュー版として公開します。 ○FormatterClub定例会の詳細 ○プレゼン資料:パワーポイントで作ったPDF (22日1:40更新。22日13:30再更新。23日22:45細かい誤り訂正。説明文追加。) ○実際の書籍におけるグリフの方向調査結果:グリフの方向調査結果(PDF) (23日1:33公開) この調査は、縦組み書籍24冊(延べ約5000頁)における記号類の向きを調べたものです。記号については網羅しています。しかし、記号以外はあまり網羅的ではありません。また、和文区間における向きであることに注意してください。(欧文区間=横

  • UTR#50のフォーラムでの質問に答える: UTR#50とMVOは拙劣な規定であり、日本語の縦書きは不便になる | 電子書籍、電子出版のCAS-UBブログ

  • 縦組みにおける半角文字の扱い―ワープロ専用機はまったくばらばら | 電子書籍、電子出版のCAS-UBブログ

    UnicodeにUTR#50という仕様案ができて、Unicodeの各文字(キャラクタ)に対して縦組み時のデフォルトの方向を定義しようとしています。すでに、このブログで何回も書きましたが、現在、そのことをいろいろ考えています。半角形と全角形の扱いを少しさかのぼってみようと思い、初期のOA機器であるワープロ専用機での扱いを調べてみました。 ワープロ専用機はもう販売されていませんが、1980年代の半ばに登場し、1990年代に急速に普及したのですが、マイクロソフト Wordや一太郎などのパソコン用ワープロソフトとの競争で売れなくなり、2000年代初頭までに全メーカが生産終了してしまいました。もう使用している人はあまりいないと思います。 ワープロ専用機で縦組み文書を編集・印刷するときの半角文字の扱いを調べてみてびっくりです。各社各様でまったくばらばらです。 ●ルポ、書院は半角文字も正立させていますが

  • 縦組みにおける半角文字の方向―MS-DOSの一太郎と松 | 電子書籍、電子出版のCAS-UBブログ

    縦組みにおける半角文字の扱いについて、今回は、MS-DOSの一太郎と松を調べてみました。 手近にあるPC-9801が動かないので、エプソンのPC98互換機(PC-486 NOTE AU)を動かして、一太郎dash、松Ver.5をインストールして動かしてみました。一太郎と松はMS-DOSの時代にもっとも人気があったワープロソフトです。一太郎dashはノートパソコン向けに軽量化したタイプ。松Ver.5はシリーズの最後の方の製品です。 両方とも縦組み文書を作るときは、横書きで編集します。そして、印刷するときにプリンタの印刷方向と用紙の方向、および文字の向きを調整して縦組みを実現します。現在は画面上で縦組みのまま編集することができますが、当時のパソコンソフトではそうした編集操作はできませんでした。 また当時のパソコンのプリンタはページを1ページずつ取り扱う方式(ページプリンタ)ではなくて、一行ずつ

  • 「刑務所なう。」にみる縦組みにおける英数字・記号の向き | 電子書籍、電子出版のCAS-UBブログ

    原稿用紙を使って原稿を書き、縦組で書籍を作った時代には原稿と出来上がり書籍で文字を書き進める向きが異なることがなかった。しかし、現在のようにワープロを使って横書きで原稿を書いたものから縦組で組版する時代には、原稿と書籍で文字の進行方向が根的に異なってしまう。このため文字の向きの扱いが混沌となりがちである。 「刑務所なう。」はメルマガ「堀江 貴文のブログでは言えない話」を元にして編集した書籍である。横書きメルマガではラテンアルファベットやアラビア数字がふんだんに使われている。これに相応して「刑務所なう。」には縦組の中にラテンアルファベットやアラビア数字が頻繁に現れる。 こうしたことから「刑務所なう。」はプリント版の縦組み書籍における英数字の方向を検討するための格好の材料でなる。以下に、堀江メルマガと「刑務所なう。」で英数字と記号がどのように使われているかを調べ、メルマガと書籍の文字方向の違

  • 中間交換フォーマットについての情報の公開を望む | 電子書籍、電子出版のCAS-UBブログ

    電子書籍交換フォーマット標準化会議の「電子書籍交換フォーマット(ebformat:イービーフォーマット)」が1.1版に改訂されていますので、このフォーマットの表現力を評価してみたいと思っています。 うまく使えるようであれば、電子書籍の変換ツールを作ったり、あるいは、CAS-UBで作った電子書籍を「電子書籍交換フォーマット」形式で保存しようと考えています。 現在の時点では、仕様書が公開されているだけです。しかしこの仕様書では、フォーマットを評価するには不十分です。 仕様書の記述を読むだけでは要素の内容モデル(テキストと下位要素、その出現性)やとりうる属性が理解できません。また、仕様書には矛盾する記述や暗黙の前提があると見られる記述が沢山あります。ところがサンプル・ファイルもないので内容モデルや矛盾を解きほぐす手がかりがありません。 内容モデルは、DTDあるいはスキーマで厳密に規定するものなの

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