人工知能(AI)が社会のあらゆる面に深く入り込み始めるにつれ、アルゴリズムによる損害の責任を誰が負うべきなのか、議論になっている。高度に自動化されたシステムで問題が起こった場合、人々はもっとも「近い」人間に責任を押し付けがちだ。 by Karen Hao2019.05.31 44 29 3 0 2019年5月のブルームバーグ(Bloomberg)に、アルゴリズムのせいで投資の損失が生じ、訴訟に至ったケースの記事が掲載された。香港のある大富豪が、財産の一部を自動投資のプラットフォームに預託し、2000万ドルを超える損失を出した。しかし、テクノロジー自体を訴訟する法的な枠組みが存在しないため、その大富豪はテクノロジーに最も近い人間、つまりその製品を売った男を訴えたのだ。 これは自動投資による損失に関して知られるものとしては最初の訴訟だ。しかし、アルゴリズムの責任を問う訴訟は、これが初めてではな
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