521 デフォルメ『桃園の誓い』 カテゴリ:【Japan 日本】河南省 こちらは洛陽の史跡で見かけたデフォルメ人形。三国志演義の劉備・関羽・張飛による『桃園の誓い』のシーンを模していることは一目でわかる。 三国志演義に詳しい方なら、なぜ洛陽なのかと引っかかった方もいらっしゃるかも知れない。三人が活躍した蜀の国は現在の四川省成都を中心とする中国西南部であるし、作中で桃園の誓いが行われたとされる涿県は、現在の河北省である。そもそも洛陽は敵国の魏の都である。 三国鼎立が成された後、関羽は戦いの中で捕虜となり、そのまま斬首されてしまう。関羽の首は孫権より曹操へ送られ、曹操は諸侯の礼を以て葬ったと史書にも記されている。故に、洛陽には関林と呼ばれる関羽の首を葬った首塚があるのだ。 まぁ生臭い戦争や歴史の話はともかく、中国では関羽は神格化されて、厳つい関帝のイメージばかりが強いが、こういうコミカルなのも