2023年、今年最後の記事になる。 ラストはシングルモルトで締めるのが流儀。 なので今回はこちら。 スコットランド北端のオークニー諸島、メインランドで造られるモルト。 1798年以来、伝統的な製法を頑なに守り続けている。 フェイマスグラウスのキーモルトとしても有名。 今回の一本は… ハイランドパークのフラッグシップとも言えるウイスキー。 「ヴァイキング・オナー」のサブネームがつく。 これはオークニー諸島に根付くヴァイキング文化への敬意を表したもの。 旧ボトルはこちら。 kimama2016.hatenablog.jp 深く重厚な香り。 力強さやエネルギーを感じる。 ややスモーキーで微かな潮の香り。 果実系のテイストも。 甘みは少なめで結構ドライな印象。 アイランズらしく荒々しいパワーが伝わる。 加水してみる。 果実系の香りが立つ。 荒さが和らぎフルーティなニュアンスが強くなる。 全体として

某倉庫のアルバイトを退職したM氏。 今は派遣でSEの仕事をしている。 基本テレワークだが週イチで都内のオフィスへ。 通勤電車が嫌いなM氏は、身銭を切って特急に乗ってるらしい。 さて、今回はこちらの日本酒。 造るのは静岡県静岡市の神沢川酒造場。 創業は1912年。 神沢川の伏流水を使い、手間を惜しまず丁寧に酒を醸している。 www.kanzawagawa.co.jp 過去の正雪は… kimama2016.hatenablog.jp 今回の一本は… ラベルが特徴的なその名も「クラフト正雪」 誉富士を55%精白した純米吟醸の生酒。 柔らかく滑らかな口当たり。 芳醇でふくらみのある酒質。 やや甘めだが微かな苦みがアクセント。 生酒らしいフレッシュさもあり。 軽く温める。 おだやかな米香が広がる。 酸味が少し立ってすっきりする印象。 丸みがあって旨みが膨らむ。 まろやかさを味わうには常温～ぬる燗が良

近年、生食できる肉と言えば「馬肉」くらい。 機会があれば口にするが、常連TR氏は食べないらしい。 何でも「競馬好きは食べてはいけない」という信念があるとか。 でもその味には興味があるようで…。 さて、今回はこちらのカクテル。 ブルドッグにはいくつかの処方があるが、今回は古いカクテルブックに記載のもの。 Cherry Brandy     3/6 Light Rum     2/6 Lime Juice     1/6 シェークしてカクテルグラスに注ぐ。 チェリーブランデーの茶褐色が色濃く出る。 甘くて濃醇、深いコク。 濃厚な果実味、完熟チェリーの風味。 ライムの酸味が効いているが、それでも甘いし重い。 ショートよりはロックスタイルでチビチビやりたいタイプ。 カクテル「ブルドッグ」について… 上記のレシピは主に北米のもの。 日本では「ウォッカ＋グレープフルーツ」のロックスタイルが一般的。 ま

今年買ったものの紹介、第3弾。 オリックス67中川圭太選手のTシャツ。 オフィシャルショップの通販で購入。 ホントはユニフォームが欲しかったが… そろそろ背番号が変わりそうなので、今回はTシャツにした。 今年は店のイベントで一度着用。 来年球場で観戦する時に着て行こうと思う。 さて、今回はこちらのスコッチ。 1923年、ロンドンで誕生したカティサーク。 もともとはBBR社が禁酒法時代の米国向けに開発した商品。 現在は世界的な人気ブランドとなっている。 名前の由来は19世紀のお茶を運ぶ船「カティサーク号」 ゲール語で「短い袖」の意味をもつらしい。 （ラベルには帆船が描かれている） 今回の一本は… モルト原酒のみをブレンドした、ヴァッテドモルト・ウイスキー。 グレンロセス、マッカラン、ハイランドパークなどの原酒を使用している。 ちなみにこのボトル、現在は終売になっていて入手しずらい。 今回はた

私は今月で58歳になる。 最近になって過去を振り返ることが多い。 失敗もあれば成功もあった。 それをひっくるめて我が人生ってことだろう。 さて、今回はこちらの日本酒。 「豊かな盃」と書いて「ほうはい」 造るのは青森県弘前市の三浦酒造。 創業は1930年。 少仕込みで丁寧に醸す蔵元。 作り手の顔が見える酒にこだわっている。 houhai.co.jp 今回の一本は… 蔵の定番酒とも言える特別純米酒。 優しい吟香。 ゆったりしてふくよか。 やや甘めでフルーティ。 雑味なく透明な酒質でスルッと喉を流れていく。 豊かな旨みがありながら後口はすっきり。 軽く温める。 ジューシーで芳醇。 膨らみがあってもぎたての果実のような新鮮さ。 それでいて後口はきれいに消える。 勝手な印象だが… 青森の豊かな自然や人の温かさが伝わって来るような酒。 正に豊かな盃。 ・・・・・ 常連M氏（59歳）も過去を振り返ること

今年買ったもの紹介、第2弾。 ボディバッグ。 財布やスマホをズボンのポケットに突っ込むのが嫌で購入。 普段はもっぱらリュックなので使う機会は限られるが、あると便利アイテム。 ネット通販で2,000円台（ポイントで購入）だったかな。 さて、今回はこちらのカクテル。 【スタンダードな処方】 Calvados     30ml White Curacao     20ml (15ml) Lemon Juice     20ml (15ml) シェークしてカクテルグラスに注ぐ。 カルヴァドス（アップル・ブランデー）をベースにした「サイドカー」 kimama2016.hatenablog.jp レシピは上記の通りだがサイドカーに寄せるなら [ 2 : 1 : 1 ] か。 りんごの香りが微かに漂う。 甘酸味のバランスに優れる。 ブランデーベースのサイドカーよりコクはないが、フレッシュで爽やかな印象。

12月になると酒を飲む人が増える。 普段は外で飲まないのに、ここぞとばかりに湧いてくる。 この現象に常連TR氏は納得いかない様子。 さて、今回はこちらの日本酒。 造るのは新潟県十日町市の松乃井酒造場。 創業は1894年。 自然と人の心が調和するような丁寧な酒造りを目指している。 www.matsunoi.net 過去の凌駕は… kimama2016.hatenablog.jp kimama2016.hatenablog.jp 今回の一本は… 五百万石とこしいぶきを65%精白した純米酒。 新酒に滓を絡めた「うすにごり」 爽やかな発泡感。 フレッシュで活き活きとした味わい。 すっきりとした辛口ながら旨みとコクもそれなりにあって奥深い。 料理との相性も良さそうで、幅広く楽しめそうな一本。 ・・・・・ TR氏「12月だけ外で酒を飲むなんて邪道だよ」 私「そうっすか？」 TR氏「真の酒飲みとしては許

12月になった。 今年も残すところわずか、と言うことで… 今年買ったものを振り返ろうと思う。 今回はこちら。 YUKIちゃんソロデビュー20周年ライヴツアーのブルーレイ。 日本武道館公演の模様を収めた初回限定版。 ホントは現地に行きたかったが叶わず。 せめて映像で雰囲気に浸りたいと思い購入。 【送料無料】 YUKI ユキ / YUKI concert tour “SOUNDS OF TWENTY” 2022 日本武道館 【初回生産限定盤】(2DVD+2CD) 【DVD】 さて、今回はこちらのシングルモルト。 スコットランドの最北端、オークニー諸島メインランドで造られるウイスキー。 創業は1885年。 特徴は唯一無二の「ローモンド・スチル」（現在稼働しているのはスキャパのみ） ドラム缶のような形をしたポットスチルを使って蒸留している。 また熟成にはファーストフィルのバーボン樽のみを使用。 そ

今年のプロ野球ストーブリーグ。 オリックスの動きが目まぐるしいので一度まとめてみる。 18山本由伸 メジャーリーグへ。 11山崎福也 FAで日本ハムへ。 20近藤大亮 トレードで巨人へ。 54黒木優太 トレードで日本ハムへ。 21竹安大知 戦力外で引退。 66吉田凌 戦力外でロッテへ。 123中川颯 戦力外でDeNAへ。 …続きは後ほど。 今回はシングルモルトでハイボール。 ブルイックラディはスコットランドのアイラ島で造られるウイスキー。 創業は1881年で、その後幾度となく経営難に襲われる。 そして現在はレミーコアントロー社の傘下。 経営母体は変わっても、昔ながらの製法でウイスキーを造り続けている。 製品のラインナップは… ブルイックラディ ポートシャーロット オクトモア の3ブランドを販売している。 その中でブルイックラディはノンピート麦芽を使用するタイプ。 アイラの特徴であるスモーキ

常連さんには車好きが多い。 B氏はアルファロメオに乗っている。 TK氏はミニ。 KM氏はBMWだ。 K姉はTOYOTA86。 M氏も86を持っていたが、諸般の事情で手放した。 私はと言うと… さて、今回はこちらのカクテル。 カクテル【ロールス・ロイス】にはいくつかのレシピが存在する。 そのうちのひとつ。 Brandy     1/3 Cointreau     1/3 Orange Juice     1/3 シェークしてカクテルグラスに注ぐ。 （上記に卵白1個分を加える処方もあり） 高級車の名前が付いたカクテル。 スタンダードな組み合わせで【オリンピック】に近い。 （コアントロー→オレンジキュラソー） 比率違うが【サイドカー】にも近い。 （オレンジジュース→レモン果汁） そう考えると、卵白を加えて差別化した方が賢明だろうか。 芳醇で果実味たっぷり。 オレンジの爽やかな甘み。 ブランデーの

カウンターに来る常連さんに人気なのは、簡単につまめる乾き物。 海苔とか柿ピーとかポッキーとか…。 今夜の注文はいかに？ さて、今回はこちらの日本酒。 造るのは茨城県日立市の森嶋酒造。 創業は1869年。 酒造りの伝統を受け継ぎながら、今の時代に合う味わいを追求している。 www.morishima-sake.jp 以前は「大観」というブランドを造っていた。 2019年にリニューアルして「森嶋」ブランドが誕生。 kimama2016.hatenablog.jp 今回の一本は… 美山錦を65%精白した純米生酒。 爽やかできれいな飲み口。 微かな発泡感。 フレッシュですっきり、活き活きとした酒。 後口はスッと消える。 軽く温める。 米香が立つ。 酸が効いて、一段とすっきりした印象。 温も旨いがフレッシュ感を味わうなら冷か。 ・・・・・ TR氏「マスター、閑古鳥で」 私「えぇっ！？失礼な！」 TR

先日、京都府八幡市で市長選があった。 そこで33歳の女性市長が誕生したらしい。 随分若いな、と思わなくもないが… これからの時代を生きる人が担っていくのが正解だろう。 年寄りはさっさと引退した方がいいなw さて、今回はこちらの日本酒。 造るのは福井県吉田郡永平寺町の黒龍酒造。 創業は1804年。 「黒龍」ブランドで知られる蔵元。 www.kokuryu.co.jp 過去の九頭龍は… kimama2016.hatenablog.jp 今回の一本は… 低温で2年間熟成させた秋冬限定の純米酒。 「燗酒」を追求する「九頭龍ブランド」原点とも言える銘柄。 なめらかな口当たり。 雑味がなくスルッと滑るように喉を流れていく。 フルーティで微かにリンゴのニュアンス。 とても綺麗でスイスイ飲める飲み心地の良さ。 軽く温める。 すっきりとして引き締まる印象。 変化はさほど大きくないが、角がなく透き通るような透

今年のプロ野球、日本シリーズ。 （※1週間、ほとぼりが冷めるのを待って振り返っている） 第7戦までもつれ込んだが、最後は阪神が勝利し38年振りの日本一に輝いた。 オリックスファンにとっては最後の最後に待っていた厳しい現実だ。 そんな時の対処法をオリファン歴40年超の私は身に着けている。 さて、今回はシングルモルトでハイボール。 バルブレア蒸留所の創業は1790年。 映画「天使の分け前」のロケ地にもなった美しい場所。 バランタインの主要原酒としても知られている。 kimama2016.hatenablog.jp しっとりと甘いモルトの風味。 ハイボールの爽やかさの中に、ナッツや果実のコクと旨みを感じる。 余韻に微かなスモーク感。 味わいは繊細で複雑なので、じっくりと楽しみたい一杯。 ただハイボールがベストか？と言うとやや微妙。 水割りやトワイスアップの方が合いそうな予感。 ・・・・・ 「オリ

ここにきて急に冷え込んできた。 自販機のコーヒーもホットに切り替わって…。 さて、今回はこちらのカクテル。 【スタンダードな処方】 Scotch Whisky     30ml Kahlua     30ml Milk     30ml シェークして氷を入れたグラスに注ぐ。 カルーアミルクにスコッチウイスキーをプラスしたもの。 スコッチはジョニーウォーカーの黒ラベルを使用。 アルコール度数がアップし、コクや深みが生まれるのでやや大人向き。 kimama2016.hatenablog.jp まろやかな口当たり。 飲み口の良いデザートカクテルと言ったところか。 味の印象はほぼカルーアミルクだが、スコッチがコクと深みを加える。 タイプ的にショートスタイルでも行けそう。 しかしここはロックスタイルで安心して飲むのが良いだろう。 ・・・・・ 私「朝はあったかい缶コーヒーだな」 M氏「あったかい肝硬変