こんにちは,経営学者の端くれの尾田といいます。経営学者なので労働問題やマクロ経済は専門外(謙遜ではなくマジの専門外)なのですが,ここ数日の「ファミマこども食堂」に関連するインターネット上の議論を見ていて気になったことがあるので書いてみようと思います。 ファミマこども食堂について寄せられている大きな懸念の1つは,「ただでさえ忙しい店長さんや店員さんの仕事をこれ以上増やすのか」といった懸念であると思います。 この懸念についてすこし整理を試みたいのがこの記事の意図するところです。この問題は2つに分解できます。 ①コンビニの店員さんが以前よりも多くの種類の仕事を担当すること ②,①の状況であるにもかかわらず,報酬で報われない状況にあること 専門用語でいうと,①は労働生産性の向上,②は労働分配率の停滞ないし実質的低下,ということになろうかと思います。 ツイッターの短い字数の議論を見ていて気になるのが