パラリンピックで義足がドーピング扱いに? 井上明人氏が語る、技術的身体拡張とスポーツの"フェアネス" ゲーム研究者・井上明人インタビュー「サイボーグ的身体拡張はスポーツの"フェアネス"を融解させる!?」 『ゲーミフィケーション――<ゲーム>がビジネスを変える』著者の井上明人氏。オリンピックを6年後に迎えた今、氏が興味を持っているのは障害者スポーツだという。気鋭のゲーム研究者が語る独自の視点は、オリンピックが抱える”暗黙の前提”に迫るものだった。 人間の身体が技術によって拡張されたときに、何が起こるか もともとゲーム研究者である井上明人氏はいま、パラリンピックや、サイボーグ技術といったテーマに関心を寄せているといいます。「サイボーグ的身体拡張」の広がりによって、必ずしも自分の身体だけが「身体」とは言えない現代に、私たちは身体の価値や単位について、どのように考えていけばいいのでしょうか? ――