「スーパーグローバル大学創成支援事業」(SGU)に採択された私立大学の授業料の値上げ幅が他大学より大きいのは、SGUが授業料の値上げを誘導する仕組みを持っているからです。SGUは、外国人教員や英語の授業を増やすなどの国際化に必要な経費の半分を国が10年間にわたり補助し、残りは各大学が負担する事業です。採択された私立大学のほとんどは、増額した経費を授業料の値上げによって賄っています。 早稲田大学は、文科省に提出したSGUの構想調書で事業規模を10年間で100億円と構想し、そのうち約50億円、毎年5億円を大学負担としています。授業料の値上げにより毎年約13億円の増収を見込んでおり、大学負担分を大きく上回ります。 2017年度はSGUの中間評価があり、各大学は、財政支援期間終了後の事業展開に向けた資金計画を文科省に提出しなければなりません。早稲田大学は、SGUの財政支援が終了する23年度以降に授