今年、スペインで行われたタクシードライバーによる"UBER"への抗議活動。同様のデモやストライキは世界各地で行われている。(Photo by Burak Akbulut/Anadolu Agency/Getty Images) 旧ソ連時代のロシアでは、ある程度快適かつ素早く移動したいと思ったら、ヒッチハイクをしたものだ。車を止めてくれた人と金額を交渉し、見知らぬ人の車に乗り込み出発する。タクシーのいない顧客側の問題が、供給側の収入ニーズに合致した効率的な手法だ。完全なる違法行為だったが、取り締まりはほとんどなく、広く利用された。 それから30年を経て、ウーバーが登場した。ニーズは満たすが規則破りの同社が進める業界のディスラプション(破壊)に対しては、タクシー運転手のストライキや、同社を不公正で過大評価されていると考える顧客からの支持低下により、反発が広がっている。 ウーバーのアプリはロンド