今、日本で起きている食料問題は「入」ばかり。食料の安定的な確保とか、如何に安値で買い付けるかとか、安全性を高めるにはどうするかなど。これは全て「入」の問題なのですよ。日本に食料を入れることの問題で「in」の話。中国の食料に関する話はそのいい例で、結局は水際対策の話になり、検疫体制の話になったりする。発想が全て「入」であり「in」。 ところが、今後は「出」の問題になるね。「out」の問題。安全性の話で言えば、これまでは「如何に安全な食料を輸入するか」ばかり問題になっているわけですが、今後は「如何に安全な食料を輸出するか」になる。この問題はあまり注目されていないし、重要視されていないけども、時が経つにつれて大きな問題になっていく。それはこうした事情があるから。 日本産ブランドの強さ 「Made in Japan」は工業製品に限らんのです。今や農産物や海産物でも「日本産」はブランドになりつつある