3月27日、オバマ大統領は正式に対アフガニスタン戦略を発表した。日本では北朝鮮によるミサイル発射のインパクトの方が大きく、オバマ政権が「最優先事項」として掲げ、60日間もじっくりと包括的な戦略見直しをした末に明らかとされたこの新アフガン戦略の意義が、あまり正確に伝わっていないようである。 しかし言うまでもなく、アメリカの対外政策における北朝鮮問題の優先順位は高くなく、アメリカのメディアのこの問題に対する関心も、アフガンやイラン問題に比べればはるかに低い。 今回の北朝鮮の行動に対してオバマ政権がどう動くのかに関する日本の関心は高まっているようだが、残念ながら同政権がこの問題で北朝鮮に対して実質的な強硬策をとる可能性は低い。オバマ政権が発表したこの対アフガン戦略、そしてそれと密接にリンクする対イラン戦略を見ていけば、オバマ政権の関心がどこにあるのか、そしてこの政権が安全保障問題にどう取り組んで
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