「令和に語る、昭和プロ野球の仕事人」 第17回 山崎裕之・後編 (前編から読む>>) ああ、いたねぇ、すごかったなぁ......と思い出すような「昭和プロ野球人」の過去のインタビュー素材を発掘し、その真髄に迫るシリーズ。強打・好守のセカンドとしてオリオンズ、ライオンズで活躍した山崎裕之さんは、プロ入り当初こそ当時の「史上最高額」といわれた契約金のプレッシャーに苦しんだが、セカンドへのコンバートを機にチーム内でのポジションを確立した。 そして1970年、山崎さんは見事にパ・リーグ優勝を果たしたロッテの主力選手として、巨人との日本シリーズに臨むことになる。入団時に「長嶋二世」の異名をとった若手選手は、"本家"長嶋茂雄をはじめとするV9戦士たちとの対戦をどのような心境で迎えたのだろうか。 「つなぐ打撃」で2000本安打を達成した山崎裕之(写真=産経ビジュアル) * * * 「あのときの私はまだ若
