大全集の真打、ドラえもん編第1集です。 いや、正直僕は、全集においてはドラえもんはさほど重視していなかったんですよ。一応現状既にTC全45巻、プラス5巻、映画原作コミック全ては所有しているわけですし…。すいません、大全集を甘く見ていました。資料価値高すぎ。今まで知識として知っていただけの幻の最終回2話や、連載開始時の予告、第一話の登場人物紹介など、まさに伝説を目の当たりにするこの感動は何物にも変えがたいのです。買ってよかった! 幻の最終回について簡単に説明します。ドラえもんはご存知の通り小学館の学習雑誌「小学○年生」に掲載されていたわけですが、これは読者が学年を重ねるごとに繰り上がっていくという珍しい雑誌です。連載開始当初のドラえもんは小学一年生~四年生に収録されていたので、四年生の三月号が最後に読む回になったわけです。そのため、作品にとってではなく、読者にとっての最終回が描かれたのでした
藤子・F・不二雄大全集がついに7月末から刊行開始されましたね。"人生に必要なことはみんなFから教わった"僕は…ちょっと迷ったのですが予約特典は諦めてバラで買うことにしました。全部買うと、お金もさることながらさすがに収納スペースが厳しい! でも、第1期は捨てられるものがない…結局全部買ってしまう予感。 で、これはパーマンの第1集です。面白い、そして懐かしい。自分でもびっくりするくらい覚えているんですよ。子供の頃はサンデーなんて読んでいなかったから、にコミックスで読んだんだろうなあ。確かに1,2冊持ってたんですよね。パーやん初登場の回なんて最初から最後までまるっと覚えてるし、パー子が炊飯器で米を炊いたら石炭みたいになるシーンもくっきり記憶が残ってる。子供のころの思い出ってすごいもんです。 驚いたのが、意外とハードでシリアスな話が多いこと。しかもかなり本格派。殺人者の影におびえる金持ちの老人を護
そういえばこの感想を書いてなかったな、と。つっても、あまり感想を書くようなタイプのマンガじゃないと思うんですが… それでは話が終わってしまうんで、つらつらと。 2巻の中で、福満さんが写真と自画像のギャップについていいわけ?するくだりがありますけど、実際のところあのこわもてフェイスはインパクトでかいですよね。奥さんがまた普通にかわいいという。初期の福満作品に感情移入していたような人にとっては、結構ショッキングな現実なのではないかと。正直申し上げて、僕もちょっとアレな気分になりましたし。 「うち妻」なんで奥さん関係のネタについて。奥さんネタと言えば「もっもっもっ」と食べるところがかわいいと思うんですが、今回はちょっと食べるシーンが少なかったようで残念。福満さんが目を離したスキに素早くドーナツを食べる話と納豆にゆで卵を入れて喜ぶ話が好きです。あと、食べ物とは関係ないけどスターウォーズのグッズで切
念願のヱヴァ破を見に行ったぞーーー!!! この感じ、なんといえばいいのだろう、新キャラ、新エヴァが登場するオープニングから鳥肌が立ちっぱなし、懐かしのあのシーン、あのセリフを再現しながらも全く新しい展開が現れる、まさに「破」の名にふさわしいストーリー。圧倒的な迫力で迫る戦闘シーンの連続、それらを繫ぐ、知らずのうちに口元がにやけてしまうような日常シーン。あまりの興奮に、集中しすぎて入場前に買ったペットボトルのアイスコーヒーに口をつけることすら忘れてしまった。見終わった時には喉はカラカラ、凝視しすぎて顔面の筋肉が痛くなってしまった。 まず一つ書いておく。僕は今回の「破」を100%肯定する。大満足だ! 思えば、14年前のエヴァは、特に後半、視聴者が「こうあって欲しい」「こうなって欲しい」という想いをことごとく裏切る方向に進んでいった作品だった。もちろん、その意外性が大きな魅力でもあったわけだけれ
とめはねっ! 5 (ヤングサンデーコミックス) 河合 克敏 ドラマ化ですってよ、奥さん! 高校書道部マンガ「とめはねっ」がなんと驚きの実写ドラマ化、2010年1月からNHKで放送だそうです。確かに書の存在感、説得力が重要なこのマンガは、アニメというよりは実写向けかも。書道シーンよりもむしろ、望月さんの柔道シーンに説得力を出せるかが難関な気がします。 で、5巻は初めて参加した「書の甲子園」の結果とか、部員募集のための文化祭パフォーマンス、そして2年生3人の出会い編、相変わらずの三角関係など見所がたくさんなわけですが、そんな中にも常にラブコメ的展開を忘れない河合イズムが遺憾なく発揮された巻だったと言えましょう。 まず、望月さんが「花火」の書に秘めた思いがかわいらしくて良かったです。みんなで見た打ち上げ花火のことを思って書いた…と見せかけて実は線香花火。彼女の場合、こういうところに男勝りな行動と
滅亡の星、来たる―ダイノコンチネント シェアード・ワールド・ノベルズ (徳間デュアル文庫) 山本 弘 山本弘さんの新作「ダイノコンチネント」の1巻です。山本さんはコンスタントに新刊を出してくれて素晴らしいですね。正直、山本さんは欠点のない人物とは言いがたいし、嫌いな人は多いでしょう。しかし、彼を怠け者と謗ることは誰にもできないんじゃないでしょうか。倦まず弛まず次々に作品を生み出すこと。それは、およそ創作を仕事にしている人にとって、最も困難なことであり、かつ読者にとっては最もありがたい資質だと思うのです。 そんな前置きはおいといて、新作「ダイノコンチネント」です。これは山本さんが自ら企画書を書いて3年前にSNEに持ち込んだ作品だそうで、3年越しに日の目を見たということになります。内容は、恐竜と人類が同時に生きている架空の古代地球を舞台にしたSF冒険物語といった感じ。この企画を立ち上げたのとほ
これは、現時点での、山本弘さんの最高傑作ではないでしょうか? SFというジャンルの小説を読んでいると、たまにこういうことがあります。つまり、これはただの1冊の小説じゃなくて、この世界の現在や未来に関係のある、とても大切ななにかなんじゃないだろうか、という感触。自分はいまこの瞬間に、本当はこの世界にありえなかったはずの、大切ななにかに触れているんじゃないだろうか。 「アイの物語」は山本弘さんのSF短編集です。個々の作品は独立していますが、ロボットに支配された未来世界で、"アイ"と名乗るロボットが人間の少年にロボットと人間の関わりについての物語を語り聞かせる、という大きな物語の構成要素です。それぞれの短編は、人間に作られた自我である"AI"と創造主たる人間の関わりを描いているという点でゆるやかに繋がっています。 さて、ロボットと人間の物語、と聞いてどんなストーリーを思い浮かべるでしょうか。優し
また今回は「バクマン。」の面白さがほとばしってます。書きたいことが多すぎてやたら長くなってしまったので、めったにないことですが、ジャンプ感想とは別にバクマン感想だけでエントリー立てました。 驚きました、いわゆるジャンプシステムの是非論にここまで深く切り込んでくるとは…。アンケートで作品の当落を決めるなどというシステムは、編集の能力不足、責任放棄の表れにほかならない、という指摘はこれまでもしばしば見られたことではある…しかし、ジャンプ本誌でこの内容は凄いと素直に釣られます。 多くの、中途半端に知識がついてしまった読者(僕のような)にしてみると、掲載順などによる先入観は間違いなくあるんですよね。僕もそうだけど、ネットでマンガの感想書いてるような人は、逆バリが好きなひねくれ者が多いだろうから、どっちかというとアンケートが振るわない作品をプッシュしたがる傾向があるように思いますが、それだって逆の意
ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち(2) (富士見ドラゴンブック 29-22) 秋田 みやび ソードワールド2.0リプレイシリーズの第2巻です。ジーク、メッシュ、ソラ、エアの前巻から引き続きの4人に加え、NPCから昇格のリルドラケン(竜人間)・ムーテスを加えた5人の新米冒険者が巻き込まれた、3つの事件の顛末が描かれます。 今回、ルーフェリアから新たな街、遺跡あさりの冒険者と研究者たちの街・カインガラに舞台を移しています。SW第1版には、膨大な歴史に支えられた分厚い設定が存在しましたが、この新たな世界にはそんなものはありません。それだけに、世界の確かな存在感という意味ではまだまだですが、未知の世界を旅するというワクワク感があります。あるいはガイドブックを読んでいるような。新たな街、新たな人々、そして新たな冒険! こんな感じを味わえるのは、サポートの薄い今だけでしょうから、逆に
第51回小学館漫画賞が発表され、少年サンデーで連載中の獣医マンガ「WILD LIFE」が少年部門を受賞しました。今週のサンデーに、作者の藤崎さんによる「受賞の言葉」が掲載されていたのですが、これがどうにも違和感を覚える内容なのです。以下、全文引用します。 藤崎聖人です。この度、第51回小学館漫画賞少年部門を受賞させていただきました。このような栄誉ある賞を受賞したという現実がまだ信じられない状態です。 そもそも、ワイルドライフという漫画を描く以前、サンデーで描かせていただく前の時期、私は漫画家をやめていました。誘われても漫画を描いて生きていく気がまったくなかったのです。 そこへ現在の担当編集者の冠茂さんが現れまして、とにかくしつこく一緒にやろうと誘ってくるのです。毎日のように飲み食いに誘われ説得にかかってきました。なんでこの人は自分みたいな、たいした作品も発表していない奴にここまでこだわるん
「僕の小規模な生活」作中で触れられていた、「ほのぼのファミリーマンガみたいなタイトルのマンガ」こと「うち妻」単行本1巻が出ていました。タイトルについての葛藤もあったようですが、開き直ったのか表紙イラストもいかにもファミリー4コマ風。まんがタイムとかに載ってそうな感じですね。 福満さんのセミ・ノンフィクション系作品は相互にネタにし合っているような関係なので、全部追いかけていると楽しみが増えます。っていうか、作品を連載すること自体が他誌掲載作のネタになるという福満式循環システムは実はすごい発明なのかも。「小規模な生活」1巻のエンディングで福満さんがメモっていた、「奥さんがベランダ側から窓を開けようとして頭をぶつけるシーン」もちゃんと本書でネタにされていますよ。 タイトルの通り、おそらく彼の作品がヒットした最大の功労者である奥さんにフォーカスした内容で、確かに福満さん自身が危惧(?)していたよう
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