長いことお休みをしておりました。 母がいないと気が緩むのか、体調が怪しいぞと思ってるうちに、あっという間に二人は帰国。結局、夕飯にピザとっちゃおうとか、どこか遊びに行こうとか妄想していたことは何もせず、ひたすら毎日陽のあたるリビングでぐうたらぐうたらして終わってしまった。うう。 勝手に入るから気にしないでと言っておきならら、夜中にインターホンをピンポンピンポン何度も鳴らし玄関の鍵を開けろという母。 「どしたのよ、鍵は」 「スーツケースの一番下に入れちゃった」 「アタクシのお帰りを出迎えなさいって?」 「いやあねぇ。違うわよぉ、も、いいから早く寝なさい」 溌剌と元気そうでした。すげえなあ。78歳。私の方がよっぽど老人だよともう一度眠り、翌朝行ってみると、まさかの鼻声に浮腫んだ目。寒い寒いとたくさん着込み、マスクをしております。 「なに、風邪引いた?」 「向こうにいたときからおかしかったのよ」