ブックマーク / tonntonn.hatenablog.com (97)

  • 欠席届 - お気楽日和

    長いことお休みをしておりました。 母がいないと気が緩むのか、体調が怪しいぞと思ってるうちに、あっという間に二人は帰国。結局、夕飯にピザとっちゃおうとか、どこか遊びに行こうとか妄想していたことは何もせず、ひたすら毎日陽のあたるリビングでぐうたらぐうたらして終わってしまった。うう。 勝手に入るから気にしないでと言っておきならら、夜中にインターホンをピンポンピンポン何度も鳴らし玄関の鍵を開けろという母。 「どしたのよ、鍵は」 「スーツケースの一番下に入れちゃった」 「アタクシのお帰りを出迎えなさいって?」 「いやあねぇ。違うわよぉ、も、いいから早く寝なさい」 溌剌と元気そうでした。すげえなあ。78歳。私の方がよっぽど老人だよともう一度眠り、翌朝行ってみると、まさかの鼻声に浮腫んだ目。寒い寒いとたくさん着込み、マスクをしております。 「なに、風邪引いた?」 「向こうにいたときからおかしかったのよ」

    欠席届 - お気楽日和
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    torus1 2019/11/29
  • 強く - お気楽日和

    息子は今大学3年。就職活動が始まる。既にインターンシップに参加したり会社説明会に行ってみたりはしているが、見ていてガンガン積極的に出向いているという印象はない。 「だってどこでも入れればいいってもんじゃないから。当に行きたいと思うところを厳選しているんだ」 果たして彼がどこまで社会を知っていてどこまで数ある会社にどんな仕事があり、どんな魅力があるのかを掘り下げているというのだ。 熱心に調べている様子もない。ばかりはたくさん並んでいるが。 かといって私に的確なアドバイスをしてやれるだけの知識も知恵もない。夫はそういうところは頼りになると思うが、彼と息子とでは互いの得意分野も興味持つところも全く違う。 夫の話も息子には的外れのように響いてしまうらしく、シャットアウトしてしまう。 先日も担当教授にそろそろ活動しないとと遅れちゃうぞと言われ、一瞬は焦り気味になったものの、それでも誰かに相談しに

    強く - お気楽日和
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    torus1 2019/11/23
  • 自分の価値を知るには - お気楽日和

    「兄を見習って中身のある人間になれ」 ドラマの中に出てきた台詞にドキッとした。まさに私が言われ続けてきた言葉じゃないか。「あなたも少しはお姉さんみたいにもっと中身のある人になりなさい」。 ドラマの中の青年はヘラヘラ笑ってそれを交してきたが、心の内ではずっと親に兄に認められたいと思っていたのも同じ。 私もどうにか認められたいと自分以上の人に見てもらおうと、背伸びをし続けついに死にかけた。 このところ母との関係も落ち着いていたので、凍結していたことが久しぶりにダイレクトに画面からぶつけられた。かさぶたがうずく。が、どこか、もう他人事のようにも思う。 わかるなぁ・・・。それでも若干の感情移入をしつつ見続けていた。 するとそこに力強い文字で、その話を聞いた主人公の祖父からファックスが届く。 「そいつがダメなのは 結局勝つことにこだわっているからだ 大切なのは勝ちより価値だ」 ガーン。 まさに。私は

    自分の価値を知るには - お気楽日和
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    torus1 2019/11/10
  • 書き留めておこう 昨日の夕暮れ - お気楽日和

    夕飯の支度が済んであとはもう温め直すだけってなったとき、時刻までちょっと二階に上がりベッドに寝転ぶ。 iPadを開き、誰かの映画の記事からネットで動画検索し、予告編を観る。 小さな手元にたちまち映画の予告が流れ、たちまち映画館へと気持ちはワープする。 これから観たい映画。 少し前までなにも面白い物がないと醒めていた。好奇心も意欲も体力も精神もカラッカラなんだな、アタシ。少しかなしかった。 それが突然カーテンが開いたように、興味を引く物がパーッと溢れて見えてきた。 世界は面白い物であふれてると、蘇るあのワクワクした感じ。 慌てないこと。 全部べ尽くそうと思わずに。 焦ると目の前のものを味わえない。 醒めて好奇心の無くなったときも悲観しないで。 家事の段取り、家族のこと、頭の片隅で同時にあれこれあるのに趣味の時間を探求するなんて不器用な私には難しい。 欲張らないでいよう。 ホッとする瞬間

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    torus1 2019/11/03
  • 初めて知る真実 - お気楽日和

    朝、リンゴを切って卓に出した。 「ありがと。なに、これ・・・桃?」 「ええっ!?」 あまりのことに声をあげる。 「あ、違うか、なんだ、えっと・・柿・・あ、リンゴだ、リンゴ?」 わからないのかっ。というよりも、桃って。ましてや柿って・・色が全く違うだろうが。 そういえば、先日母が取り寄せた柿をお隣にお裾分けしようと、紙の手提げ袋に入れ、玄関の上に置いてあるのを 「あ、なにこれ。桃?」 と覗き込んでいた。あれも驚いたが、覗き込んだだけだから中までしっかり見ずにそう言ったのかなとも思っていたが、もしやアレも。 「リンゴです。桃、好きなの?」 「うん、大好き」 知らなかった。果物は出せばなんでも喜んでべるから、好みに順位があることすら考えたこともなかった。 息子の好物のエビも実はそう好きではないと知ったのもつい最近のこと。 鍋の材料を選んでいる時 サービスのつもりで 「エビもいれちゃおっか」

    初めて知る真実 - お気楽日和
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    torus1 2019/11/01
  • 想定外 - お気楽日和

    「さぁて、今日はなにを聞こうかな・・・っと」 玄関でミュージックライブラリーを立ち上げ、嬉しげに夫が言う。 そうとう気にいったらしく「あれ、すごくいいよ」と私に言うが、提案したのは私だ。 結婚を申し込みにきたとき、父に向かって「いい子なんですよ、ホントに」と連発し「知ってます娘ですから」とムスッと返されていた。 若い頃はこのトンチンカンさが理解できず一人泣いたり、腹を立てたりとやったが、なにをやっても相手は変わらないとわかると、こういった習性も笑っちゃうようになるから不思議だ。 「じゃ、いってきますんで」 相変わらず長いコードのイヤホンを耳に突っ込み頬っぺたを光らせ、おじさんの支度が整った。 「頑張ってきます」 「がんばっちょいで」 紐を直す背中をポンと叩くと心地よい手応えでフニャッと手が沈む。 ガシッと肩を組むようにハグをすると、今度はムニュッと腹があたった。 引っ込まない。いや、むし

    想定外 - お気楽日和
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    torus1 2019/10/17
  • 名もなき家事 - お気楽日和

    朝のテレビで名もなき家事というのをやっていた。 洗濯を取り込むとか風呂掃除とかそういった地味なものかと思ったらそうではなく、もっと、まさに「それも家事か」というような目立たない小さな手間の数々を指してそう呼ぶらしい。 大抵の家庭では主にそれは主婦の仕事になっていて、ほかの家族はやってもらっている意識すら持っていない。 だから主婦はモヤモヤする。モヤモヤが高じてくると腹が立ち、時にはガマンの限界がきてブチ切れる。 ゴミを出す・・ではなく、ゴミを集める、ゴミ袋を付け替える・・が名もなき家事。 トイレットペーパーの付け替え、芯を捨てる。 ペットボトルのカバーを外してボトルをつぶして捨てる。 麦茶の瓶を洗ってまた新しいのを作って冷蔵庫に入れておく。 洗濯する前に裏返で入っていた下を裏返す。 などなど。たしかに、そういうの、あるなあ。 これらは仕事をしながら家事も育児もする女性には「もうっ」て思う

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    torus1 2019/10/09
  • 進むぞ - お気楽日和

    それは突然やってきた。 ついにお亡くなりになってしまった。Mac Pro君。作業中、突然バッと画面を真っ暗にし、もう二度と立ち上がることはなかった。 でも納得のいく別れ方でよかった。シャットダウンして次に立ち上げようとした時に起動せず、ああついに壊れたかとガックリするより、力尽きるその瞬間に立ち会えた。 よく頑張ってくれたなぁ。 4ヶ月の入院生活から家に戻り、しばらく経ってからやってきたを断ち切る足がかりに自分で決死の覚悟で銀座まで買いに行った。 どうしてパソコンだったのかはうまく説明ができないが、死ぬまで納戸に引きこもっているわけにもいかないと、少し状態が落ち着いた時、友達と連絡をとる勇気もない、外に出歩く勇気もない、でも何か、なにか一歩進んでみようというとき、思いついたのだった。 この機械で文を書き心の中を見つめ、映画を観て生きていても無意味だと思っていた時間を埋めた。しばらくすると

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    torus1 2019/09/30
  • 身のほどを知る - お気楽日和

    ヤクルトを届けにいったら呼び止められた。 「あ、貴方に相談しようと思ってた、ちょっと座って。ハワイの事なんだけど」 ドクターストップを告げた日こそ涙したものの、母は翌日からすっかり立ち直っている。 あれからちょいちょい、この話題を持ちかけられる。 ホテルの部屋がもう取り替えられそうも無いから一人4万は高くなる。そのオーバーした分を母が姉と従姉の分を負担しようと考えている。姉はそれを断り「欲の無いいい子だ」ということ。 べつに私にどうしろと責めているつもりはさらさらない。 ただ、ねぇあの続きだけどさぁという程度のつもりで私に話す。 「これ、ちょっと見て」 ガイドにたくさんのインデックスがついていた。 「お姉さん、あなたを連れて行こうとこんなにたくさん調べていたのよ。ちょっと・・・まあかなり、がっかりしてたわよ」 うえええ。許してくれ。 自分が加害者だと言われるとたまらない。 大好きな姉を悲

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    torus1 2019/09/16
  • 夫婦でそこんとこ大事 - お気楽日和

    水曜日のゴルフスクールを飲み会でキャンセルした夫は昨日振り替えレッスンだった。 終わるのがいつも8時なのだが、気がのると神宮から渋谷まで歩いてそこからバスにに乗って帰ってくる。 そうすると家に着くのが10時半になり、汗を流してからご飯となると早くてもべるのが11時、寝るのは1時になる。 寝るのが遅いのは彼の好きでいいのだが、事が毎週11時というのはかなわない。 お盆に乗せておいて先に寝ても 「トンさんただいま、あれ、レンジであたためればいいの?」 と目が覚めるまで声をかけてくる。 見りゃわかるだろう、寝かせてくれと「そうだよ、おやすみ」とつっぱねまた目をつぶるが、お遊びしてきたとはいえ、深夜一階で一人、レンジでチンしているかと思うとどうも落ち着いていられず起き上がって一緒になにかつまむ。 「今日は歩いて帰ってくるのよしてね」 「ああ、そうする」 「きっとだよ」 「うん大丈夫」 何度こう

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    torus1 2019/08/30
  • 呪文を聞かれた - お気楽日和

    四時半に目が覚めたときに頭痛と吐き気がうっすらした。 どっちもよくあることなので、それごとひきつれて一階に下りて水を飲む。 そうだ昨夜遅く帰った夫の器と鍋が洗っていない。 朝を作るときにやる気がうせる。 降りたついでに洗おうか。 目はしょぼしょぼしたまま、はじめた。 寝起きの頭はめんどくさいとか量がけっこうあるななどという思考も浮かばない。あるものを淡々と拾い上げスポンジで磨き、水を流す。 ・・・・夫の朝だけ用意しておいたら起きたとき楽でいいな。 また、淡々と鍋に出汁をはり、きのこ、もやしでみそ汁を作る。 冷蔵庫から茄子とピーマンの甘味噌炒めの残りを小鉢にいれ、トマト、キウイ、ぬか漬け、納豆、ご飯茶碗とみそ汁のお椀、箸をセットしてお盆に乗せた。 時刻は5時半。ついでに洗濯機を回し、また二階に戻った。 夫はまだまだ深い眠りの中。寝ている芝居を口で演じてるんじゃないかと思うほどはっきりし

    呪文を聞かれた - お気楽日和
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    torus1 2019/08/09
  • もうダメはダメじゃない - お気楽日和

    息子の風邪はだいぶよくなった。 欲も徐々に戻り始め、夕カレーべてみるという。 こんな些細なことでホッとして気持ちが晴れ晴れとするのだ。やはり元気でいてくれることは、なによりものことだ。生きて、へこたれても強く、厄介なことにも逃げず、愉快なことを自分で見つけて出かけていく。それをハラハラしながらでも、見守っている幸せ。 「あーあ。エントリー、ひとつ、見送ることになった。俺の人生どうなっちゃうんだ、もうダメだ」 半分気、半分おちゃらけて言う。もうダメだと簡単に言うなと、引っかかるが黙って聞き流す。こういうボヤキをやれやれと受け止めることすらありがたい。 「まあさ、ご縁のあるところにはどうなったって巡り合わせがあるものよ。今はわかんなくても、結果的にすべて、いいところに向かっている途中なんだよ」 人ごとだと思ってと怒るかと用心しつつ言ってみると 「そう、俺もわかったんだ。この前失明す

    もうダメはダメじゃない - お気楽日和
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    torus1 2019/08/05
  • いじめてやった - お気楽日和

    昨日の夕方、携帯が鳴る。画面を見ると夫だった。 「もしもし、あ、僕ですけど」 「どうしたの」 「あの、今晩、飲んで帰る事になっちゃった。」 あ、やっぱり。 「お誕生祝いですか?」 「だから、悪いなと思って電話した」 「ダイジョブよ。気をつけて」 「ごめんね」 だいじょぶだいじょぶ。じゃ、そういうことなので、ごめんね。と短いやりとりで切れた。 誕生日が一杯やるための出汁に使われたのだとしても、一緒に飲もうと誘ってくれる人がいるというのがありがたい。 よしよし、お友達がいるんだね。 その晩は息子と二人普通の事をして、普通にさっさと寝た。 飲んでくる日はどうせ遅いんだろうと、さっさと寝る。 するといつも翌朝目が覚めたとき、いつのまにか帰った夫が、いつのまにかシャワーを浴びて寝間着でベッドに転がっているのだ。 昨夜、パッと目が覚めた。1時43分。ベッドは空。果てて一階でそのまま寝ているのかと降り

    いじめてやった - お気楽日和
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    torus1 2019/07/31
  • 靴墨ドバーン - お気楽日和

    玄関に黒の液状墨をドバッとぶちまけました。 出勤前ということをうっかり忘れるほど、あまりのことに呆然と見つめるばかり。 なにが起きたかはわかっているのに、適した対処に思考がまわりません。 固まるっていうのはああいうのを言うのだと思います。 出社しようと二階から身支度を終え降りてきた夫が惨状を目にし「あらららら」と言うまで黒々と玄関のタイルに広がったものを眺めていました。 タイルが先? とりあえず磨かないと。 あ、でも早く拭かないとタイルに染みが残るか・・。 えっとえっとえっと・・・。 「ゴルフバックは大丈夫?」 え? 「あ、大丈夫だよかった」 タイルを拭いてくつのなかにも染み込んだのも吸い取って、あ、そうそう、新しい出さないと。 「いいからいいから、ゴルフバッグが無事なら・・トンさんは汚れてないの?」 「すみませんねぇ・・・あ、箱にも・・え?わたし?私はどうだっていいよ・・」 やは

    靴墨ドバーン - お気楽日和
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    torus1 2019/07/14
  • 変化 - お気楽日和

    夫の持って帰ってきた亡き父の愛用していた椅子は、今はもうすっかり彼の居場所となった。その昔、父が会社から帰ると、奥のオーディオのある部屋に引っ込み、そこでジャズを聴きながらを読んでいた。その部屋はなんとなく用もないのに開けることのできない、父だけの空間だった。 時々、聞きたいことや事ができたとか、そんなことでドアをノックする。すると大抵は、あの椅子に腰掛け、向こうを向いていた。 「お父さん」 呼ばれてから振り向くのだが、その時の顔が笑っているか、神経質なイラついた表情なのか、少しいつもドキドキするのだった。 その椅子が。今となっては。 「あぁ。。。やっぱうちは落ち着くぅ・・」 テレビに向かって腰をずらして足を投げ出し鼻をいじりながら座っている我が夫。 ご主人様が違うとこんなにも椅子のまとう空間が変わるのか。 私が娘だった時は、誰もそこに座ることを許さないという厳しさがあったものだが、今

    変化 - お気楽日和
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    torus1 2019/07/10
  • 何しに出たのやら - お気楽日和

    友人達にこの時期になるとささやかな贈り物をする。5人の一人一人に今年は何にしようかと考え、送った届いたのやり取りをするのが楽しい。 昨日もその一人からラインが届いた。 「ありがとう。あのさ。どうでもいいんだけど宛名が花井になってたよ。店員さんの写し間違いかね」 サーっと青ざめる。店員さんのミスではない。私だ。私が書いていった伝票を印字し、二人で確認したのだ。伝票の段階で間違えていたのだろう。姉妹のような付き合いの彼女であろうとよりによって名字を間違えるとは、一番やってはいけない間違いだ。 ライン上でひれ伏し謝る。 気にしないでと笑ったスタンプを返してくれたがしばらく凹む。 家族の誰にも話して笑う気にもなれない。 その日の夕方、ポストに私宛の封筒があった。 福島に住む、トマトを贈ってくれたお母さんみたいな友達。 私も同時にさくらんぼを贈っていたので、今度はあちらから届いたよの手紙だった。 中

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    torus1 2019/07/07
  • 不思議 - お気楽日和

    調子が悪かったので床屋に行く夫に、買い物を頼んだ。 豚の挽肉400グラム。 「あ、冷蔵庫いれといた。ちょうど400グラムっていうのがなくてさ、ああなったけど、大丈夫だった?」 「あ、ありがとう、うん、充分。あれでいいよ、ありがとね」 寝起きでめんどくさかったのでよく見もしないでそう言った。400を少し超えていても少なくてもそう大したことない。 料理をしようと冷蔵庫を見ると肉のパックは2つある。挽肉270グラムになぜか肩ロース180グラム。 ・・・これはどういう展開なんだ。 おそらく挽肉は探しても270が最大でそれしかなかったのだろう。 ではなぜそこに肩ロースが追加されたのだ。 生姜焼きを作って欲しいというサインか。いや、夫はそもそも生姜焼きがなんの肉からできているのかすら知らない。 挽肉のつもりで、一緒に二つ取り上げたら、実は下のが肩ロースだった。いや、あれほどなんでも細かくチェックするあ

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    torus1 2019/07/01
  • 支え - お気楽日和

    大学の友人から箱いっぱいのミニトマトが届いた。 私のお母さんのような人。 お酒も飲めて、恋人もいて、悩み多き女学生仲間の中では唯一、いつでも情緒、恋愛、成績、どれも安定していた。 私の大学時代のボーイフレンドも、ずっと側で見て知っている。卒業後、これまでと全く関係のない、職場で知り合った夫と結婚することになったとき、「私がみてあげるから連れておいで」と居酒屋で三人で事をした。 「いい奴そうじゃん、合格」 実家の福島に戻るとき、彼女に呼ばれ、三人でなぜか六義園を散歩し、中の茶屋でみそおでんをべた。 「タッさん、この子は一生懸命生きてるけどなんか不器用なの、誰よりもまっすぐだから誰よりも傷つくんだよ、わかってる?泣かしたら私が許さないからね」 そう言ってくれた。 夫が私の父に結婚の許しをもらう場から席を外していたので、その時の二人の表情も会話も知らない。だから、この彼女の一言を聞いた時、あ

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    torus1 2019/06/29
  • 愕然 - お気楽日和

    朝8時半、みんなを送り出した後の朝を済ませボケっとしていると、隣の家の玄関が開く。 婆ばのお出かけだ。午前、地元のサークルのパステル画、午後、五反田でのバーゲン、午前から高校からの仲良しがいるのに合流。 元気だ。 旅行のときも薄々感じたが、私の方が劣っているのではないだろうか。バイタリティも行動力も、ひょっとすると体力も負けているかもしれない。 つい昨日「この気候で欲ないよねえ」と体調不良を共有し、よかった私だけじゃないんだとちょっとホッとしたが、冷静に考えると実際、外出の回数は、はるかに彼女の方が上だ。 こんなんでは彼女の介護などできない。 まずは力をつけないとは思うものの、今更急に鍛えたりするのもめんどくさい。 あの人よりも唯一上回ものといえば。引っ込める力・・・。あと・・・容認する力か・・。 これは、誇れるものとして相応しいだろうか。 自分軸と自己肯定感がしっかりとしてさえいれば

    愕然 - お気楽日和
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    torus1 2019/06/22
  • 腹一杯の - お気楽日和

    昨夜、夫からラインが。 「今夜、誘われて飲んで帰ります。ごめんなさい」 クマが指を突き合わせて汗をかいているスタンプが付いている。 わかってはいるようだな。土曜、夜バスに乗って奈良に行き、そこから移動して大阪に行き、そして夜行バスで早朝戻り、シャワーと朝を済ませ、また出社ということをやったその晩に飲み会、いい度胸だ。 続けてラインが入る。 「・・・で、火曜は元いた部署の連中での飲み会に誘われてます。行きます」 クマがsorryと詫びている。 ま、いいけどさ。誘ってもらえないより、誘われていること。よかったよかった。 さてここでどう返事するか。 オッケーとスタンプで返事するのもちょっと悔しい。きっとすぐ安心してしまう。せっかく「悪いなあ」と思っているのを安易に「なあんだ怒ってないや」と安心させてしまうのが勿体無い。悪いなあと思いながら飲めば良いと意地悪をしたくなる。 では、了解です。こちら

    腹一杯の - お気楽日和
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    torus1 2019/06/18