ティム・バートンというのは不思議な映画監督でメジャーで奇想天外な作品をまるでプライベートフィルムのように彼の個性に深く根ざした作品を撮りながら、それをヒットさせている監督だ。また、通常異業種から映画界に進出した場合でも監督デビュー作は長編一作目が取り上げられるだろうが、彼に関してはその処女作として認知されているのは5分程度のストップモーションアニメである「ヴィンセント」や30分に満たない短編である「フランケンウィニー」である。「ヴィンセント」は自分をヴィンセント・プライスだと思い込んだ少年ヴィンセントの顛末を描いたもの。ほぼバートンの少年時代であるのだろう。また「フランケンウィニー」は死んでしまった愛犬を電気で生き返らせ、そのことで町が大変なことになる、という1931年作品「フランケンシュタイン」のオマージュにあふれた作品でここにはその後のティム・バートン作品の基本になるような要素が沢山見
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