新型コロナウイルスの感染拡大で1年延期された東京五輪が、今年7月に開催される。一連の動きをカメラを通してつぶさに記録しているのが、世界で活躍する映画監督、河瀬直美さん(51)だ。昨年10月公開の自身の最新作「朝が来る」が今年の米アカデミー賞日本代表に選ばれるなど高い評価を受ける中、東京五輪公式映画の監督として奔走。「コロナ禍を克服した証しとしての東京五輪の姿を後世に残すとともに、日本人が本来持つ精神性やアイデンティティー(同一性)の大切さを訴えたい」と語る。 (岡田敏一) 東京や大阪などに緊急事態宣言が出され、収束の見通しも立たない。コロナ禍という難題が立ちふさがるなか、「開催を信じ、全身全霊をかけて打ち込まねばならない仕事になった」と使命感が増した。 高校時代にバスケットボール選手として国体の奈良代表に選ばれた河瀬さん。平成30年10月の映画監督就任会見でこう述べていた。「映画の道に進ん
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