操作マスタが常に特定のコンピュータに固定されていると、そのコンピュータが故障したとき、あるいは引退・代替するときに具合が悪い。そこで、ひとつのドメインにドメインコントローラが複数存在する場合には、FSMOの機能を別のドメインコントローラに移管できるようになっている。 ただし、移管は個々の機能ごとに行うため、どの機能を、どのドメインコントローラから、どのドメインコントローラに移管したのかを把握しておかないと、後で混乱する原因になる。注意したい。何も移動していない状態では「最初にセットアップしたドメインコントローラ」という目安があるが、操作マスタを移動してしまうと目安がなくなるからだ。 移動に使用する管理ツール 移管作業には、それぞれ、表1の管理ツールを使用する。 表1: FSMOを構成する機能と、使用する管理ツールの対応関係 機能 使用する管理ツール スキーママスタ Active Direc