こんにちは、西友の富永です。 4月からの消費税増税を機に、牛丼大手三社、すき家、吉野家、松屋がそれぞれ牛丼の価格を改定し、「280円」という横並び価格が崩れることになりました。 3社は歴史的に戦略的な価格改定に取り組み、激しい競争を繰り広げてきた結果、シェアの逆転など牛丼市場はダイナミックに変化してきました。 ここでは牛丼を題材に、「戦略」と「価格、コストパフォーマンス」などについて考えてみましょう。 景気などに応じて価格が上下する印象の強い牛丼ですが、長期に渡る視点で見ると、概ね以下のように整理できるのではないかと思います。 (1)インフレ期(~1999年) 各社とも主だった値下げを行わなかった時期。牛丼並の価格は1960・70年代から徐々に上がり、最終的には吉野家・すき家が400円、松屋が390円となった。 (2)第一次低価格化期(2000年~2003年) 2000年9月:松屋が390