現在、絶賛劇場公開中のディズニーのフルCGアニメ「Cars」。SIGGRAPH 2006にて、この「Cars」を製作したピクサーのスタッフ2名が壇上に立つ「Vrooom Vrooom:SIGGRAPH at 500 Horsepower」と題されたスペシャルセッションが開催され、その製作秘話が語られた。 キャラクターとしての「車」をどう表現するか 「Cars」の登場人物は全て自動車。その自動車達は生きていて、互いに話し合い自発的に動く。まず、課題となったのは、こうした世界観の中に生きる車達を、映画ではどう表現すべきかであった。 「子供のとき、自動車は顔に見えたものです。ヘッドライトが目。グリルやバンパーが口……というように」(Gary Schultz氏) PIXAR,Set & Character Designer/Modeler,Gary Schultz氏 確かにそう見えるし、大人でも