「怒り」は、普通ネガティブなものと思われている。けれど、それをうまく「使いこなす」ことで、仕事を成功に導いてくれる場合がある。 「怒り」が自分を変えてくれた 例えば、こんなことがあった。 私が担当事業の翌年度の事業計画作成に関わっていたときのこと。ある経営数値を巡って、アメリカ人のCOOと現場のリーダー達は激しく対立していた。 計画作りの担当だった私は両者の板挟み。アグレッシブな数値を求めるCOOと、現実的な数値を求める現場リーダーの両方から「詰められる」毎日だった。 ある日の会議のあと、COOが真っ赤な顔をして我々を一人一人指差しながら怒鳴った。 「お前たちは何やってるんだ?あいつらをまったく説得できてないぞ。この仕事に本気なのは俺だけじゃないか!!」 毎日のように深夜まで、それこそ身を粉にして仕事していた私はここで「キレた」。 「冗談じゃない、こっちがどれだけ本気で仕事してると思ってる