約30年前まで上野駅(東京)と盛岡駅間を走っていた特急列車「はつかり」「やまびこ」などで使われた485系車両が30日、一日限定で復活運行した。 盛岡駅の東北線ホームは、レトロな列車を一目見ようと、家族連れや鉄道ファンなどでにぎわった。 限定運行は、JR東北線の一ノ関―盛岡駅間が11月1日で開通して120周年となることを記念して、JR盛岡支社が企画。盛岡駅から一ノ関駅までの片道90・2キロを往復した。 午前9時15分、盛岡駅にクリーム色に赤帯の車両が到着すると、約200人の鉄道ファンや家族連れがカメラを構え記念撮影していた。 家族5人で訪れた岩手県紫波町紫波中央駅前、会社員佐藤賢康さん(38)は「この列車で東京に行ったことを思い出します」と懐かしそうに乗り込んでいた。