日本将棋連盟は9月上旬、ホームページで「加藤結季愛女流初段の対局をテーブル・椅子で実施することを決定いたしました」と発表した。 加藤初段(16)は昨年4月、石田和雄九段(72)の門下で女流棋士3級としてプロ入りした。その後、好成績を収めて今年8月に初段に昇段。今期の倉敷藤花戦では挑戦者決定戦に進出し、伊藤沙恵女流三段(26)と激闘の末に惜敗した。 加藤は、このように有望な最年少の女流棋士だ。しかし、先天性の筋疾患によって、座って対局をすることが大変だったという。そこで本人、家族、将棋連盟とで話し合い、将棋会館での対局はテーブル・椅子で行うことが認められた。 私は、将棋連盟が加藤に対して取った特例の措置に大いに賛同する。 加藤の最近の対局光景を見ると、和室に細長いテーブルを設置して平らな将棋盤が置かれ、椅子は本人と荷物用に2脚あった。見た目には違和感はまったくなかった。 将棋のプロ公式戦の対
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