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ブックマーク / goldhead.hatenablog.com (297)

  • 腰と精神 - 関内関外日記

    腰を据える、腰を入れる、腰砕けになる……腰にはそんな慣用句がある。おっさんになって腰をやってしまって、あらためて「人間、腰よな」などと思う。なにせ「にくづき」の「要」だものな。 goldhead.hatenablog.com 年のはじめから、腰痛になった。四十路のはじまりの年としてはふさわしいかもしれない。 黙っていても、なんか痛い。角度を変えるとかならず痛い。「ちょっとあれを取ろう」とか、「これを拾おう」とか、「洗面台で手を洗おう」とか、そうするたびにいちいち痛い。たいして強いものではないとはいえ、痛みが予告されているというのは嫌なものだ。まったくやれやれだ、と、いまこの瞬間伸びの一つでもしようなら、それはそれで痛い。 なので、痛くないポジションに固定するのが最善策となるのだが、それはそれで肩や首に負担がかかる。前かがみになるとけっこう痛いので、スクワットのように足を曲げる。面倒だ。

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    toya
    toya 2019/01/08
  • 1万人に1人の無能者 - 関内関外日記

    年末年始のテレビ番組を確認するために、「TVガイド」という雑誌を買った。毎年「TVブロス」を買っていたのだが、あいにく書店で見つからなかったのだ。あるいは、たしかもうそういう雑誌ではなくなっていたのだろうか。 まあいい、「TVガイド」だ。「TVガイド」にはたくさんのジャニーズの人たちの写真が、記事が載っていた。おれはあまりジャニーズに興味はない。「君ら、わりといい歳なのに、イチャイチャくっついて、笑顔作って、大変やなぁ」などと思うくらいである(追記:あらためて見てみると、各グループの構成員がそれぞれすべてのパターンで二人一組のハグ写真を撮られていた。算数の問題みたいだ)。おれに必要なのはただ番組表だけだった。 興味のないものを読むことはある。インターネットなど、まったく興味のないものを無料で読むことができる、奇妙な世界である。そして、ときどきは自分に縁のないものをクリックしたりする。たとえ

    1万人に1人の無能者 - 関内関外日記
  • とんかつ切って暮らしていけるなら、それでよくね? - 関内関外日記

    r.gnavi.co.jp この記事のはてなブックマークで、「ブラック」と決めつけるようなコメントが散見された。そう言いたくなる気持ちはよくわかる。飲業、下積み修行……やりがい搾取、パワハラ、暴力、そういった連想。 だが、ちょっと待ってほしい。この記事を読む限りでは、どういった労働条件なのか、どのくらいの賃金が支払われているか、わからんではないか。なにか過酷な話といえば、三代目が店に入って15kg痩せたというくらいだ。しかしそれも、もともと90kgあったというのだし、もしも一日中座っている仕事から身体を動かす仕事に変わったのなら、そのくらいの減量は起こりうるだろう。 もちろん、これは推測の話だ。おれは「とんき」を知らぬ。というか、名のあるとんかつ屋でとんかつをべたこともない。推測に推測を重ねてなんだけれども、行列のできる店はそれなりに儲かっているのだろうし、従業員にはそれなりの賃金が支

    とんかつ切って暮らしていけるなら、それでよくね? - 関内関外日記
    toya
    toya 2018/12/14
    「キャベツを刻むことで、とんかつを切ることで生きていけるという選択肢がある、それは悪くないことだ。機械にできることかもしれないが、人間が役割を与えられる、食っていける、それは悪くないことだ」
  • おれの薄い本が出るらしいです。 - 関内関外日記

    おれの薄いが出るらしいので、宣伝というか、予告というか……。 dk4130523.hatenablog.com 現在公開できる情報は、こちらさまのエントリーがすべてですので。 なんというのか、自費出版ですらない。他費出版というのでしょうか。一人でも同人誌というのでしょうか。いや、お手伝いしてくれる方がいてのこと、というか、むしろ、おれは企画の時点からなにもしていないのですが。人任せで、なんなんでしょうか。 まあ、神輿は軽いほうがいいと言いますか、神輿が勝手に歩ける言うんなら歩いてみいや、と言いますか、おとなしく推移を見守りたい、と言いますか。いや、校正、校閲、印刷用画像処理をはじめとしたDTP、やれることはやりますので、はい。いや、なんなんでしょうか。 とうぜんのことながら少部数なわけですが、自分の文章が印刷されるのです。これは……おれにとっては一大事でもあり、一方で慣れてないことでもな

    おれの薄い本が出るらしいです。 - 関内関外日記
  • そうか、もう丸はいないのか。 - 関内関外日記

    夜道、信号待ち、やけに赤く色づいた街路樹の葉を見る。単に赤信号の光を反射しているだけだった。 丸佳浩がカープを去る。去って巨人に行く。おれはこのあいだ、こんなことを書いた。 【お恵み】カープ残念の麒麟ありがとうございます! そして、丸は……。丸のいないカープは……。 - 関内関外日記 おれのなかでは98%くらいは巨人への移籍、残りの2%をロッテと残留が争っている、という見立てだ。というか、まあ巨人に行くのではないでしょうか。 おれは丸の流出を覚悟していた。いや、覚悟というほどのことでもない、かくして、そのようになるだろうと思っていただけだった。そのことは、あるいは昨年の契約、すなわち複数年契約の提示とタイトル料なし、というカープと丸の亀裂から始まっていたのかもしれない。十分に丸が去ることへの心構えはできていた。 むしろ、動揺したのは丸だったのかもしれない。シーズン後半の失速、日シリーズ

    そうか、もう丸はいないのか。 - 関内関外日記
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    toya 2018/11/30
  • リアルタイムの人と一緒に映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観る - 関内関外日記

    最初はエマーソン・レイク・アンド・パーマーのファンだった。ピンク・フロイドも聴くようになった。プログレッシブ・ロックを聴いていた。だが、そこに現れたのが見た目もかっこよく、歌もわかりやすいクイーンだった。『ミュージック・ライフ』にもよく特集されるようになった。来日ツアーにも一人で行った。フレディ・マーキュリーよりブライアン・メイが好きで、ブライアン・メイが白いマニュキュアをしていたので、自分も白いマニュキュアをした。たまたま隣にいた女性から、「あなた、ブライアン・メイのファンなの?」と声をかけられた。そのまま「ファンクラブに入らない?」と誘われたので入った。小さなファンクラブだったが、クイーンの人気とともに統合され、最後は大きなものになった。今までファンクラブというものに入ったのはクイーンが最初で最後だ。 ……という女と一緒に映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観に行った。 映画『ボヘミアン・

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  • 心安なる人生のために - 関内関外日記

    心安なる人生のために。 あるいはすべての死んだ馬のために。 朝目覚めたら、体を起こすまえに「一、二、三」と数えなさい。それを三度繰り返しなさい。 できるだけ多くの草と木の名前を覚えなさい。 寝る前にミルクを飲んでも歯を磨きなさい。 はじめて会う人に敵意を持たないようにしなさい。 あらゆる人間は、自分を含め、信用に値しない。 あなたのことを知っている人間を信じないようにしなさい。 いくら疲れていても事は最低一日に二度とりなさい。 町で犬の死骸を見なくなった。 よいワインは美味であることを知っているということだけに満足しなさい。 身につける革は羊革だけにしなさい。 単純なリズムだけ信じること。 喉を痛めたら、トラネキサム酸が含まれた風邪薬を飲みなさい。 あらゆるものが、あなたの魂と同じ大きさであることを自覚しなさい。 片方のの裏の減りだけが早いときは、片方のだけ売る屋がないということを

    心安なる人生のために - 関内関外日記
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    toya 2018/11/03
  • 夢と狂気の王国、スタジオジブリ - 関内関外日記

    「なぜ高畑勲さんともう映画を作りたくなかったか」――鈴木敏夫が語る高畑勲 #1 ちょっと前に、こんな記事が話題になっていた。スタジオジブリ、鈴木敏夫、高畑勲、そして、宮崎駿。おれはものすごく突出してジブリが好きというわけではないが、標準的にジブリは好きだ。そして、なによりドキュメンタリー番組でなどで見る宮崎駿、アニメファンの間で語られる宮崎駿伝説などが面白くてしかたない。 というわけで、上の記事もたいへん興味深く読んだ。なかでもこの箇所が一番グッときた。 氏家さんは徳間書店の社長、徳間康快と同じ読売新聞の出身。経営者としても仲がよく、徳間の葬儀では弔辞を読んでもらいました。そのお礼を言いに訪ねていくと、氏家さんはしみじみと語りました。「徳さんはすごかったな。会社から映画まで自分でいろんなものを作った。あの人は物のプロデューサーだった。おれの人生は、振り返ると何もやってない。70年以上生き

    夢と狂気の王国、スタジオジブリ - 関内関外日記
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    toya 2018/08/21
  • 『禅と福音 仏教とキリスト教の対話』を読む - 関内関外日記

    禅と福音: 仏教とキリスト教の対話 作者: 南直哉,来住英俊 出版社/メーカー: 春秋社 発売日: 2016/08/22 メディア: 単行(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 南 キリスト教の場合、「神がこの世界をつくった」とか「最後の審判がある」ということが神の言葉として聖書に出てくる以上、これを否定したらキリスト教にならない。ところが仏典は、どこからどこまで読んでも、悟った瞬間どうなったかといった話はない。ニルヴァーナがどういう状態なのか、ニルヴァーナが何であるか、まったくわからない。 結局、一番肝心要のことは読んだ人間が想像して解釈するしかない。その真偽を判定する根拠はパーリ経典のどこにもない。テーラワーダの人が何を言っても「あんたはそう思うのね」以上の話にはならない。 おれは仏教をいろいろと読んでいたが、仏教徒と異教徒の対話というものは読んだことがなかった。山折哲雄と

    『禅と福音 仏教とキリスト教の対話』を読む - 関内関外日記
  • 優生思想の内面化と反出生主義 - 関内関外日記

    数日前のはてな匿名ダイアリー。 子供作りたい? 結婚しても子供は作らなくていいって考えてる男の人ってどれくらいいる? おれは結婚自体縁遠いアンダークラスなので、そもそもこの問いの対象ではないが、どんなものかとはてなブックマークを覗いてみた。 はてなブックマーク - 子供作りたい? ちらほらと、発達障害などを理由に子供を作らないという人がいる。 もし、仮に自分が子供を作るかどうか考えてる立場にあったらどうだろう。これはもう、ぜったいに作らない。 おれの持つ双極性障害という病は、一卵性双生児の調査などから、遺伝性があることがわかっている(確実に遺伝するわけではないが)。とはいえ、病の原因も根的な治療法もわかっていない。加藤忠史先生のにそう書いてあったような気がする。 というか、それ以前におれはこの社会に適応していない。心底そう思う。そうやって、社会の底辺をもがき苦しみながら生きている。そし

    優生思想の内面化と反出生主義 - 関内関外日記
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    toya 2018/07/04
  • 殺すほどのことでもなければ、死ななければならないほどのことでもなかったはずなのに - 関内関外日記

    くだんの事件の話をする。とはいえ、おれは被害者である、はてなid:hagex氏と個人的にやり取りをしたこともなければ、実際にお目にかかったこともない。もちろん、容疑者と目される「低能先生」とも、だ。だから、以下に書かれることは、ひとりのはてなユーザー、当事者たちから少し離れたはてなユーザーの所感に過ぎない。 hagex氏は、いつ頃からかはてなで見かけるようになった。おれの方が古いユーザー、あるいは村民であるような気がしていた。ただ、それは観測範囲の問題、単なるおれの勘違いであって、彼の方が古参であることも充分にありうるだろう。 それはどうでもよい。彼が主にしていたことはネットウォッチだったと思う。だれとは言わぬが、ネット上の有名人の炎上などに駆けつけ、それをまとめている人、という印象だった。それ自体、品のいいことだろうか。そうではないだろう。しかし、そういうジャンルの割には、彼なりのライン

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    toya 2018/06/25
  • DAZNは金払って継続することに決めました - 関内関外日記

    goldhead.hatenablog.com 上の記事を書いて一ヶ月くらいが経ちました。広島東洋カープの試合のためだけにDAZNに金を払うべきか否か。おれのなかで、「払ってでも見るべき」が採択されたので、ここに報告しておきます。 やはり、なんというか、生まれは札幌、育ちは神奈川のカープファンにとって、カープの試合が動画で見られるというのは大きいものなのです。「なんだよ、読売主催戦見られないのかよ!」くらいにすぐになります。そういうものです。ともかく、カープ戦が見られるというのは大きい。リアルタイム気味に見られるというのは大きい。 メリットとデメリット(?)を書き出すとこうなります。 ○メリット カープ戦をほぼリアルタイムで見られる。 ×デメリット カープ戦以外見たいと思わない。 配信の遅延がむかつく。 読売主催の試合が見られない。 他のスポーツにとくに興味がなかった。 ……こんなところで

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    toya 2018/06/02
  • なにか一つあれば - 関内関外日記

    なにか一つおれの人生にあれば、おれの人生は今とは違っていただろう。なにか一つ、それは才能や学習や努力によって習得できる技術、そんなもの。そんなもの一つないから、おれは今の惨めな人生を生きているし、これからも生きることだろう。唐突にそれは終わるだろう。けれど、なにか一つあったならば、その唐突な死すら心地よく受け入れられたろう。おれは無明に生まれ、無明に死す。なに一つなく、なに一つないことである境地に達するわけでもなく、この世になにも残さず死ぬ。なにか一つでよかったんだ。高望みかもしれない。この世の何割の人間がなにか一つを持っているのだろう。いや、多くの人がなにか一つを持って生きているのだろう。うまく楽器を奏でるとか、プログラミングができるとか、そんな技術を。おれには技がない。無力だ。非力だ。絶望的だ。かといって、今からなにか一つを得ようと思うには遅すぎる。おれはそれに気づくのに遅すぎた。アル

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    toya 2018/05/14
  • 春はなんだか辛いんだが - 関内関外日記

    おれは春が苦手なので、毎年のように「春は嫌いだ、春が憎い、春は不安になる、春は心がこぼれおちそうになる」とか書いている。当然、今年もそうだ、といいたいところだが、今年はちょっと違うんだ。 それはなにかっていうと、あんまり暖かくなってこないんだ。もう四月も半ばをすぎて数日経つ。花冷えというには長く、暖かさが底にある寒さではなく、底の方から寒いんだ。おれはまだ下着の上下は長袖ヒートテックだ。 それでも寒い。今年のおれがちょっと違うのか、今年の地球がちょっと違うのか。おれはおれに聞けないし、地球と話すこともできない。どうにも困った。 とはいえ、元気いっぱいかというと、これがまったく逆であって、やけに疲れて、うんざりして、鈍い頭もさらに冴えない。夜、酒を飲んで飯をうと強烈な眠気に襲われてしまう。それで一時間から二時間、三時間と寝てしまい、テレビはわけのわからない番組を映していて、おれはなにかぼん

    春はなんだか辛いんだが - 関内関外日記
  • この世のすべてはパロディなのか? とんねるずの思い出 - 関内関外日記

    みなさん最終回 2人は「フジテレビを」「おちょくるなよ」と替え歌/芸能/デイリースポーツ online 演奏が終わると、石橋が「『みなさんのおかげでした』は、きょうで、これまで」と声を震わせて語り、木梨憲武と一緒に「バーイ!センキュー!」と頭を下げた場面で番組は終了した。 おれの小学校には一年生と二年生用に増築された新校舎があった。旧校舎とその新校舎をつなぐ通路を「わたり」と呼んでいた。渡り廊下の略だろう。おれが一年生だったか二年生だったかのある日、その「わたり」で友人たちが「変身!」だとか「おのれジョッカー」だとかいい始めて、ごっこ遊びを始めたのである。 「仮面ノリダー」。おれもすぐに虜になった。だから、おれにとっては「仮面ライダー」よりも先に、「仮面ノリダー」があったといえる。長いこと、来の「ショッカー」という言葉に馴染めず、「ジョッカー」がおれの中にあった。 『とんねるずのみなさん

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  • ルイス・ネリvs山中慎介リターン・マッチについて思う - 関内関外日記

    山中慎介は納得できたのだろうか。「ふざけるな!」と試合後の落涙。 (Number Web) - Yahoo!ニュース ネリの1回目の計量結果が2.3キロ超過と告げられた瞬間、山中は思わず「ふざけるな!」と口走った。あれほど怒りと悲しみに打ち震えるボクサーの表情を、私は見たことがない。 おれは計量中のボクサーを見たことがない。だから、山中が怒りと悲しみに打ち震えていたかどうかはわからない。わからないが、そうであってもおかしくないと思った。 試合は無残と言ってもいいものだった。おそらくは、バンタム級の試合に合わせて(計量後の体重増も含めて)身体を作ってきた山中に対して、最初からそんなつもりでもなかったろうネリ。スピードもパワーも圧倒していた。その結果がK.O.劇につながった。 おれはテレビを見ながら思った。ネリ陣営はなんで喜んでるのか。なにを喜んでいるのか。ふざけるな。こいつらは唾棄すべき存在

    ルイス・ネリvs山中慎介リターン・マッチについて思う - 関内関外日記
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    toya 2018/03/03
  • 石牟礼道子 言葉の階段を降りていった人 - 関内関外日記

    春の城 作者: 石牟礼道子,田中優子,町田康,赤坂真理,鈴木一策 出版社/メーカー: 藤原書店 発売日: 2017/07/22 メディア: 単行 この商品を含むブログを見る 「ななが嫁にゆく時は、この形見をばゆずるゆえ、なあ」 うららかな声まで死んだおのぶにそっくりである。 見送りに来た近所の年寄りたちが、空を見上げながら言った。 「よか嫁入り日ぞ。この分なれば、早崎の瀬戸も凪じゃろうよ」 おかよは振り返って、我が家のほとりを見まわした。家の前の苔むした石橋の脇に、紅色のまざった卯の花が咲きはじめていた。丁寧にくしけずった長い髪の、肩のうしろあたりを、叔母が金銀の水引をかけてまとめてくれた。ゆたかな頬に切り下げた鬢の毛が清々しく、唇にはぽっちょりと紅をつけていた。おかよはまだ青い杏の実に目を止め、祖母を振り返った。 「もうじき、杏の実の熟れるわなあ、ばばさま」 「ああ杏かえ、また塩

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    toya 2018/02/12
  • 俺の「つくば」がこんなに……なわけがない! - 関内関外日記

    山手の朝 おれは今朝4時50分に起きた。「目が覚めてしまった」のではない、目覚ましを仕掛けて、起きたのである。そして、年に二度か三度しか着ないスーツを着て、ネクタイをしめ、朝焼けの中を駅に向かって歩いたのだ。 つくば! 行き先は「つくば市」。学術・研究都市つくば。 古い話をする。ときは1985年ごろ。小学校低学年だったおれは、同じ班の同級生とともに、大掃除をしていた。年末か学期末か、よく覚えていない。すると、自分の机を整頓していた担任の女性教師が、机から出てきたTsukuba Expo '85のグッズをおれたちに配りはじめたのだ。うっすらと知っていたExpo'85。コスモ星丸のマグネットや定規。おれがなにをもらったのか覚えていない。ただ、行けなかった万博(正確には国際科学技術博覧会)のことに思いをはせた、その思いはある。 その「つくば」だ。なにせ、学術・研究都市だ。おれの頭の中はコスモ星丸

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    toya 2018/02/08
  • ユニクロのブロックテックフリースパーカはマジ防風 - 関内関外日記

    深夜0時をまわったころ上司からメールがきた。 「明日、会社の近くに行くことはあるかね?」 「なんですか?」 「今日、休日出勤したのだが、エアコンを切り忘れたような気がする」 というわけで、おれは会社に向かった。 おれは会社の一番近くに住んでいる。通勤時間に一時間だのなんだのかかる生活は考えられない。三十分でも無駄に思える。それも満員電車なんかだとしたら最悪だ。もしもっと給料がもらえるとしても、そういうのはごめんだ。もちろん、おれにもっと給料を出す会社などこの世に存在しないのだが。 閑話休題。 ついでに、ちょっと、試したいものがあったからだ。 新春初売りで買った、ユニクロのブロックテックフリースパーカの機能だ。 ユニクロ|ブロックテックフリースパーカ(長袖)|MEN(メンズ)|公式オンラインストア(通販サイト) ……たぶん、これだと思う。表面は少しガサガサしていてコーティングされているな、と

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    toya 2018/01/14
  • 10円切手を10枚買う - 関内関外日記

    一昨日やったろうか、一昨日なんだろうな、なにせ月曜が休みやったから、木曜、水曜、火曜、一昨日やな、一昨日、社命を受けておれはコンビニに10円切手10枚買いに行ったんや、すぐそこのコンビニにな、当は10枚もいらんけど、5枚では寂しいやろうし、おれ個人、1枚使う必要もあったし、ああ、もちろん、会社の貯金箱みたいなのに10円玉入れて使うんやけど、ともかく、またなんか使う機会もあるかもしれんし、10円切手10枚買いに、あれは二時、いや、三時か四時ころ、コンビニに行ってな、中国人店員に「10円切手10枚」言うて、それで、店員さん引き出しごそごそやって、透明ビニールの袋に入った10円切手10枚出してきて、「100円です」言うのやで、100円や、10円のもの10個買って100円、そこに消費税とかいうもんがついてこないスッキリ感、100円玉1枚出して事足りるスマートさ、これはかなわんなぁ、くせになりそう

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    toya 2018/01/11