被災地支援において大きな役割を果たしたのが地図データである。スピーディな企業間連携により、ホンダなどのカーナビシステムが収集した通行実績情報が Google マップから参照できるようになった。 2011 年 4 月はじめ、カメラマンの三井公一さんは、まだ交通網があまり復旧していない中、車で東北の被災地を目指していた。沿岸部の地域では地震や津波の影響で、通れなくなってしまった道路も多い。彼は、途中スマートフォンやタブレット、パソコンで、Google が提供する「自動車・通行実績情報マップ」を確認していた。 「通行実績」というのは、過去 24 時間の間に、その道を通った車があるか否かの情報だ。もし、周囲の道は車が通っているのに、ある道路だけ車が通った形跡がないとすると、その道はなんらかの理由で通れなくなっている可能性が高い。 IT に関するあるフォーラムで、Google の製品開発全般の責任者