タグ

ブックマーク / blog.goo.ne.jp/idconsult (10)

  • HPVワクチン報道・ソース メモ と その周辺(2016年4月) - 感染症診療の原則

    ずっと書いていることですが、なぜか一部の報道はずっと「子宮頸がん予防ワクチン」という存在しないワクチンでの副反応の話として記事を書いています。これは「総称」です。 コーラはコーラでも、コカコーラとペプシコーラは別モノです。 醤油は醤油でも、ヤマサの醤油とキッコーマンの醤油は別モノです。 車は車でも、レクサスとアウディは別モノです。 抗菌薬は抗菌薬でも、いっぱいあります。 AとかBとかCとかDとかEF合剤とか。それぞれ別の薬。 高血圧の薬は高血圧の薬でも、いっぱいあります。 AとかBとかCとかDとか。それぞれ別の薬。 そもそも何の有害事象/副反応の話をしているのか?でありますが、「子宮頸がん予防ワクチン」という製薬会社のプロモーション/プロパガンダを連呼し続けている人たちは、話の質をよくわかっていないのだということがわかります。 HPVワクチンは2種類ありますので、GSKのサーバリックス(

    HPVワクチン報道・ソース メモ と その周辺(2016年4月) - 感染症診療の原則
    toya
    toya 2016/04/04
  • ICNは見た! 空間"除菌"とその周辺 - 感染症診療の原則

    全国のICNがフル稼働するシーズンです。 皆様ICNを大切にしましょう。 金曜日の16:30くらいからは、魔の時間帯です。ここで「○○病棟ですけれども・・・」 「・・・・なななんでしょう」 「実は・・・」ということがよくあります。なぜ金曜の夕方なんだろう(ブツブツ)といいながら週末もせっせとするICN。 専従になったとたん年収が〜100万近くさがり(夜勤手当が減ります)、時間外業務も増え、という中奮闘中です。 最近は、近隣の医療機関や施設の支援も仕事です。 この時期は高齢者施設に出かけて、スタッフの勉強会の講師をしたりもしています。 そのようななかで「うわああああああ」となるようなお話は多々あり、おそらくICNでもちよったら数冊の単行がシリーズで出せるくらいの事件は各地でおきています。 今回はその1例(各地で経験されているお話ですが) とあるICN。あるところ(保育園だったり病院だったり

    ICNは見た! 空間"除菌"とその周辺 - 感染症診療の原則
  • 感染症対策で一番の課題は(今回も)メディア と その周辺 - 感染症診療の原則

    (追記あり) SARSのときにアジアの周辺国に拡大していかなかったことや、米国に1例もはいらなかったことは幸運という語りが学会でもされますが、 エボラについては直行便が流行地からとんでいるEUで、関係者がたくさん行き来しているなかで、いままでのところ、うたがい検査はすべて陰性、「血液・体液曝露でうつる感染症」はそもそもその濃厚接触がないところでは広がりにくいのだということが実感されているなかですが、うたがいの時点だけで犯罪者であるかのように扱うこのメディア、個人情報漏えいが公的機関からおこる国で、別の意味の恐怖が生じています。 各国のリスクアセスメントの専門家とは真逆のことを書く雑誌もあります。複数筋に取材をするという基をやっていないのか、最初から書きたいことがあって都合のよい情報・コメント集めだけしたのかもしれませんね。 エボラ・パニック 日上陸は目前「人類滅亡まで、あと100日」の

    感染症対策で一番の課題は(今回も)メディア と その周辺 - 感染症診療の原則
    toya
    toya 2014/11/08
  • 魔術のほうに行く人 批判と対話とその周辺 - 感染症診療の原則

    何気なくよんでいたの中に、もやもや漠然と考えていたことが予言のように指摘されているようなことがあって、おお、と手が止まることってありますよね。 ワクチンとコミュニケーションについての資料をまとめるなかで読んでいたでもそういったことがありました。 "エビデンスに基づくアプローチをとろうとする医師やヘルスサービスの管理者がおそらく出会うのは、不確実な姿勢を歓迎して疫学や経済学上の問題に果敢に立ち向かっていく患者や国民ではなく、魔術のほうに向かってしまう患者や国民であろう" 医学や看護を大学や専門学校で学ぶ人たちは、前提として、健康がよいもの、めざすべきゴールであって、知識不足や機会不足が改善されれば人はそちらにむかうはずで、アヤシげなものよりは科学的な検証がすんだもののほうが好まれ、健康管理や受診行動は最適化していくのではという期待を持ちます。 が、しかし、現場に出ると、「あぶないのに」「

    魔術のほうに行く人 批判と対話とその周辺 - 感染症診療の原則
  • 「妊婦は気をつけて」ではダメ(という気づきが大事) - 感染症診療の原則

    ワクチンの普及のおかげで、ある感染症は問題が見えにくくなりました。 一般の人の意識にあがらないでしょうが、病気を診る医師やコメディカルの経験知も獲得が難しい状況にあります。 少し前は、ER(というTVドラマ)で麻疹を診断できない周囲の米国人医療者をみて、日人留学生が「麻疹に決まってるだろ。知らねーのかよ」と一人勘違いな優越感にひたるというシーンがあったりしましたが、麻疹も日常的に出会う感染症ではなくなっており、今後、診断の遅れ等も問題になるだろうと思われます。 そして、現在都内でアウトブレイク中の風疹も、「おお、これは風疹だ」と診てすぐわかるものではなくなっています。幸いというか、報告されている症例は8割が検査診断になっています。 修飾麻疹のように、わかりにくい風疹もあります。例えば発熱無し。発疹がばーっとでたので来たけれども、、、というような症例。分母が増えると重症の人も出ますし、軽症

    「妊婦は気をつけて」ではダメ(という気づきが大事) - 感染症診療の原則
    toya
    toya 2013/02/22
  • 予防できません: ワクチンもどき? - 感染症診療の原則

    母親からの相談 「助産院での出産を決めていますが、保健所の母親教室で「そこの助産院は新生児の出血予防のビタミンK2シロップを飲ませていないそうだから気をつけて」というようなことを言われてしまいました。心配で、育児書などで調べましたが、によって「必ず飲ませてください」「出血がおこったら飲ませれば良い」など記述が様々です」(2002年) 2010年には、これに関連して赤ちゃんが死亡するという事件がおきました。 全体について詳しく紹介してくださっている先生の記事:「ケーツーシロップ、助産師、ホメオパシー」 (ある町医者の診療日記) 赤ちゃんはビタミンK2のかわり(のもの、と助産師が考えたもの)を投与されてしまったようですが、 「・・のようなもの」は物とは違います。 このニュースのあとに、ホメオパシーの認知度は様々なかたちであがりました。 特に、8月24日「ホメオパシーについての会長談話」(日

    予防できません: ワクチンもどき? - 感染症診療の原則
    toya
    toya 2012/04/28
  • HIVより多いC型肝炎での死亡 - 感染症診療の原則

    「コンドーム使わないセックスありました?」ときかれて「まったくありません」と言い切れる人が少ないため、HIVの場合は(頻度は低いにしても)そうか、感染の機会もあったかもしれない、と思う訳です。 B型肝炎もどうようです。特に日人は子どものときに予防接種をしてもらえていない子どもが多いため、「ワクチンしてなかったんですか?」と聞くのは酷な状況です。(診察室でワクチンがあったんですか!と泣き崩れる当人や保護者はいますが) C型肝炎の場合は、異性間での性感染はごく稀で(男性どうしのセックスではアウトブレイクもおきています)、輸血もしていないし、血液製剤もないし、手術もしていないし、刺青も、ピアスもないし。歯医者くらいしか思い当たらない。他になにかあったかなあ・・・・で、健診などで突然指摘されて驚く方が多いです。 まれに感染経路不明の院内感染も報告されます。 「沈黙の臓器」といわれるように、自分で

    HIVより多いC型肝炎での死亡 - 感染症診療の原則
    toya
    toya 2012/03/02
  • 性感染で広がるC型肝炎 - 感染症診療の原則

    A型肝炎とB型肝炎のウイルスには感染予防のワクチンがありますが、C型にはありません。 A型肝炎は、海外旅行で水や物経由で経口に感染しますが、性的接触でももちろん感染拡大します。 特に、MSM(男性と性行為をする男性)では、集団感染事例なども報告されています(アメーバ赤痢や細菌性赤痢も同様にアウトブレイクがおきます)。 B型肝炎はHIVと同様に性行為で感染することはよく知られています。 C型肝炎は、一般的には性感染リスクは低いとされています。これは異性間でのカップルでの追跡調査で確認されていることですが、調査対象の性行為のパターン、頻度やコンドームの使用まで明らかにされていません。 そのC型肝炎が性感染症として拡大中です。 ただし、アウトブレイクしているのはMSM間の性行為でです。 諸外国の疫学調査によると、血液曝露リスクの高い行為がリスク因子として指摘されています。 特に、HIV陽性のグ

    性感染で広がるC型肝炎 - 感染症診療の原則
    toya
    toya 2011/04/18
  • 「予防接種しないと何か問題か?」という親の質問 - 感染症診療の原則

    (新潟症例情報のところ一部修正) 予防接種を子どもにしたくないという親から「しないと人生上なにか不都合があるのでしょうか?」と聞かれました。 集団免疫の話などはまた別の機会に。ここではご人のリスクを考えてみたいと思います。 「医学部とか看護学部とか教育学部の進学はあきらめますかねえ・・・」(実習できない→免許はとれない) 「アメリカやオーストラリアなどメジャーなところの留学とか駐在も難しい、問題がおきると大ごとですかねえ・・・」 「妊娠育児のとき怖いでしょうねえ・・・」 といったらそんなことは考えたこともなかった、といわれました。 (まあ、その頃には人が自分の意思で接種できますが。それまでが怖い) 医療関係者としては「怖い」が先にきます。 怖さの実感が一般の人と医療者でずいぶんことなります。 医療機関には当然のことながら重症になった人がきます。 このため、医療者は子どものときに予防接

    「予防接種しないと何か問題か?」という親の質問 - 感染症診療の原則
    toya
    toya 2010/07/18
  • 怖いのは深夜の記者会見と報道 - 感染症診療の原則

    うわずった声が響くので起きてしまったら・・それはNHKの放送でした。 ウイルスよりも用語を間違えたどたどしくひきつった顔の大臣とてんぱった女子絵アナウンサーの読みが怖~い。 ぎょえ。なんでしょうね。この会見は。 パニック会見をしながら国民の皆さん冷静に、、、というのは・・(--#) うわずった声で「PCR」「疫学的調査」とかうろおぼえの言葉をふりまわし(聞いていると「よく知らないんだな」と納得しちゃいますが)、話の中で部分的にメモレベルで入っていることを加えながらなが~い一文をだらだらしゃべって。 フェーズ4以降訓練ではプレス発表訓練も入っていましたが、こういうのやっちゃだめですよ、というサンプルで示した記者会見そのものです。 (今後の研修会で教材として使えますので録画をお勧めします!!) まず、深夜に大臣が言うほどの内容か? それから、すごーーーーーく基的なことですが、感染症で「シロ」

    怖いのは深夜の記者会見と報道 - 感染症診療の原則
    toya
    toya 2009/05/01
  • 1