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ブックマーク / inujin.hatenablog.com (29)

  • 実は世界は、「はてな的」になりつつある。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    シロクマ先生(id:p_shirokuma)がNHK『クローズアップ現代』に出演されたということで、NHKプラスで拝見した。 www.nhk.or.jp 内容も面白かったのだが、何よりも、小泉今日子さんとphaさん (id:pha)とシロクマ先生が同じ番組の中で「中年の危機」という、とても「はてな的」なテーマについて語っている、その状況自体が、はてな村民(と名乗るにはだいぶ新参者だけど)としてはなんとも不思議なものだった。 あと、番組の中でシロクマ先生は「中年の危機」の問題は、その危機を乗り越えるリソースを十分に持ち合わせていない氷河期世代が直面していることと相まって、余計に深刻になっているのでは、というようなことをおっしゃっていた。 これも興味深いことだ。 これまでずっと世の中からスポットライトを浴びることのなかった氷河期世代が、「中年の危機」に直面することになってはじめて注目を集めてい

    実は世界は、「はてな的」になりつつある。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    toya
    toya 2024/09/19
  • 年を取って、よかったのかどうか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    phaさん(id:pha)のこのエントリを拝見して、ぜひ新刊を読んでみたいなと思った。 pha.hateblo.jp ぼくは2014年頃から2020年まで「中年になるとはどういうことか」というのをずっと考えてきた。 正直に言うと、はじめの頃は、そこまで真剣に考えていたわけではないような気がする。 当時まだ30代半ばだったぼくがなぜ中年ということに関心を持ったかと言えば、年を取ることへの不安というよりも、今の勝負から逃げたかったから、というのが音だったように思う。 仕事をしていると、競争の連続だ。 どっちが多く稼げるか、どっちが面白い企画を作れるか、どっちが出世するか、そういうことの繰り返しの中で、ぼくは早々に白旗を上げてしまった。 理由は色々あるが、とにかく、ああこのまま競争に負け続けるくらいなら、目の前の勝負はあきらめて、もっと先のことについて考えよう、今の負けと引き換えに、次に勝てる

    年を取って、よかったのかどうか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    toya
    toya 2024/05/22
  • 内発的に生きているのか、外発的に生きているのか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    ta-nishi.hatenablog.com たにしさん(id:Ta-nishi)のこの記事を読んで、なるほどなあと思った。 ちょうどぼくも「内発的動機」というテーマについて考えていたタイミングだった。 「内発的動機」とは、興味とか探求心のように、人の内側からの要因によって生まれる心理状態。 一方で「外発的動機」とは、人の外側からもたらされる要因によって行動への意欲が高まるような心理状態、らしい。 しかしまあ、ざっとこれらの言葉をインターネットで検索してみると、「いかにして人を動かすか」という文脈の記事ばかりで、「いかにして自分自身が生きるか」ということについてはあまり出会わない。 たにしさんは「いかにして自分自身が生きるか」という文脈の中で「内発的動機」という言葉を使っておられるようにみえる。 そこには、インターネットの世界だけでなく、多くの人がその人生自体を「内発的動機」で生きていな

    内発的に生きているのか、外発的に生きているのか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • アイデアが自分のものになるには、思っている以上に時間がかかる。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    今日は午前中は全然仕事をする気になれず、これは変に抵抗してダラダラとした時間をすごしてもしかたない、と思って、確認するべきことだけ確認してから、ちゃんと休むことにした。 午後すぐにあった打ち合わせでもまだぼんやりしていたが、そのあとじわじわとアイデアが沸き上がってきて、上司と話しているときに色々とヒントをもらって、おーこれだーという感覚が久しぶりにやってきた。 ぼくの場合、アイデアというのはいきなり降りてくるものではなく、もともと自分の中で何度も検討していたことだったり、強く心に残っていることがあって、何か使えないかなあとか思っているのである。ただ、だいたいの場合はそのままでは使えない。そのあと、色んな出来事があって、試行錯誤があって、壁にぶつかり、さてどうしたものかと思って悩んでいるあいだに、いい感じに発酵しているのを発見して、そうだ、この手があったぞと小躍りする。そんな感じのものなので

    アイデアが自分のものになるには、思っている以上に時間がかかる。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 今年は、それなりに良い年だった。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    2022年は、ぼくにとってはそれなりに良い年だっと思う。 一つ一つのことを取り上げると、いやいやどこが良かったのだ、ひどいことばかりあったじゃないか、とも思えるけど、今年一年でどうだったか、と振り返ると不思議となかなか良かったんじゃないかな、と感じる。 一番大きいのは、長年手探りでやってきた仕事に少しだけ光が見えてきたことだろう。全く余裕はないし、常に失敗し続けているけど、以前のような完全に闇に包まれて、何をやってもうまくいかず、不完全燃焼の日々が続く、という状態からは脱出できたように思う。 脱出に必要なことは色々あるけど、一番は「アホになること」じゃないだろうか。いや、正確に言うと自分が「アホだと思い出すこと」か。 頭がいいようにふるまおうとしたり、物事をスマートにやろうとしたり、そういう「かっこつけ」がぼくにとっては一番危ない。 どう見られるかなど気にする余裕もないくらい必死にもがいて

    今年は、それなりに良い年だった。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    toya
    toya 2022/12/30
  • Twitterとは、何だったのか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    あまりに当たり前のように使っていたので、考えたことがなかったが、ぼくにとってTwitterとは何だったのだろう。 2000年代前半 ぼくはインターネット的には、遅れてきた人間だ。 学生の頃のインターネットに関する共通の話題といえば2ちゃんねるだったが、自分で書き込んだことはない。 00年代前半の若手時代、担当していた得意先の経営者がやたらと2ちゃんねるの書き込みを気にしていて、自らずっと見ているという話を聞いて、うわ大丈夫かよ、と思ったのを思い出した。 そんなほんの一部の極端な意見を聞いて意思決定しちゃって大丈夫なのかと。 当時、ぼくにとってはインターネットでの匿名の誰かの意見というのは、そういうものだった。 インターネットはとても面白かったし、世の中にこんなに面白いことを考えている人たちがいるのか、というのはすごく刺激的だった。 でも、所詮はインターネット、光の当たらないところで素人がや

    Twitterとは、何だったのか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    toya
    toya 2022/11/20
  • めっちゃ具合が悪いので、思ったこと。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    この三週間ほど、ずっと余裕がなかった。 まずは仕事が急に忙しくなり、時間の余裕がなくなってきた。 でもこの段階ではまだ気持ちには多少の余裕があって、楽しいことを考えたり、家族との時間を大事にしたり、できていた。 そこに子どものことでちょっとした悩みが出てきて、ちょっと心の余裕があやしくなってきた。 それと同時に、職場でとてもイヤなことが起きた。 同じタイミングで、仕事に振り回されて、大切な友人たちと会うことができなくなって、ここでかなりダメージを受けた。 そのあとから急に体調が悪くなってきて、原因不明の頭痛が続き、仕事での集中力や持久力が、がくっと落ちた。 それでも無理に毎日のやるべきことに向き合っていて、だけど全然物事が前に進まない。 それで今、ようやく、あ、オレは具合が悪いんだ、と気づいた。 なんというか、そうわかったら気持ちが楽になった。 そうか、自分は具合が悪いから良いアイデアが出

    めっちゃ具合が悪いので、思ったこと。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
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    toya 2022/07/06
  • どこまでいけば、友だちになれますか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    togetter.com orangestar.hatenadiary.jp 友だちをどう作るのか、という話題について。 たしかに年を取ると友だちが作りづらいかも…と思ったけど、よく考えると、もともとあまり友だちがいない。 そもそも、ぼくはとても自己中心的な人間なので、気の合う人がほとんどいない。 いるとしたら、そんなぼくでもやさしく手を差し伸べてくれる、とても心に余裕のある人なので、そういう人はだいたい人気者だし忙しい。 だからあまり深く付き合うところまではいかないので、この人は友だちです、とはっきり言えるのかどうかわからず、ああやっぱりオレには友だちはほとんどいないな…となる。 そもそも、どこまでいけば「友だち」なのだろう。 一緒にごはんに行ったら友だち? お酒を飲んだら友だち? 映画を観に行ったら友だち? タメ口で話せるようになったら友だち? 一緒にお泊りしたら友だち? 退屈なときに

    どこまでいけば、友だちになれますか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
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    toya 2022/06/09
  • 40代は、ズルいよ。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    同年代の方々の、40歳になってからの人生について書かれている文章を読ませていただいた。 どうせ俺らは早く死ぬ - phaの日記 生きに生きて40歳、俺らは結構長く生きた - シロクマの屑籠 『自由』が『虚無』と化した先の人生の生きがいについて(あるいは個人主義と共同体主義の狭間で) - 自意識高い系男子 自分の人生に飽きたくない - インターネットの備忘録 40歳という年齢を前向きにとらえるのか、後ろ向きにとらえるのかについて、それぞれちょっとずつ見解が違う感じで面白かった。 一方で「40代っていうのは体力も気力も落ちてくるよね…人生も後半だって感じるよね…」というところはみなさん共通の見解のようだ。 それで、読んでいてふと「みんな、ズルいな」と思った。 自分のこれからの人生をどうとらえるのかは、その人次第であって、それは20代でも30代でも40代でも変わらない。 だけど40歳というのは「

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    toya 2022/02/09
  • やっと、かっこつけなくてよくなってきた。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    イケメンでも秀才でもないくせに、無理にかっこをつけ続きてきた人生だった。 いや、イケメンでも秀才でもないからこそ、それをコンプレックスに感じて、無駄な時間とお金を費やして、かっこをつけ続けてきたのだ。 その投資をもっと別のことに回していれば、ずっとましな人生になっていたかもしれない。 だがそういうことは当時は思いもよらず、人は人なりにかっこつけることを深刻にとらえていて、あとになってからやっと気づく。 まあ人生というのは、そういうものなのだろう。 反対に、若い頃から世の中というものがよく見えていて、女の子にモテたいとか周りの人たちにちやほやされたいとか、そういった短絡的な欲望から自由になって、当に自分のやりたいことや関心のあることを長く追い続けられる人が時々いるのだが、ああいう人たちの頭の中はどうなっているのだろうか、と不思議に思う。 それこそ彼らは生まれながらにして人生二周目なのか

    やっと、かっこつけなくてよくなってきた。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
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    toya 2020/12/12
  • 人生二周目の、歩きかた。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    ぼくはいま、人生の二周目を歩きはじめている。 一周目の人生は、前半は無我夢中、後半は不完全燃焼、という感じだった。 若い頃は視野も狭いし、情報も足りないので、あまり選択肢が見えなかった。 受験勉強をがんばるか、がんばらないか。 希望の企業に就職するか、しないか。 業界の中で評価されるか、されないか。 会社から大事にされるか、されないか。 そこで勝ち残れるように努力することが当たり前だった。 ところが年を取ってくると、どうも自分は勝てるときもあれば負けるときもあることがわかってくる。 もっといえば、どれだけ努力したところで、たくさんの競争相手がいる世界で勝ち続けることはできないし、負け続けてでもしがみつきたいと思えるものがあるわけでもない、ということがわかってくる。 努力は裏切らない、というけれども、それは、努力をしたぶんは何かしらの力がつく、という意味では正しい。 だけど、努力をしたからと

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    toya
    toya 2020/10/22
  • 見えない糸が、見えない人。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    自転車が壊れたので修理をしてもらいにいった。 ふたたび走れるようになった自転車に乗って、ラジオを聴きながら家に戻る、その時間がすごく気持ちよかった。 今年の大阪はあまり寒くない。 去年は寒さに耐えきれずにフェイクファーのついたちょっと丈の長めのダウンジャケットを買ったけど、今年は出番がないかもしれない。 ただダウンジャケットは中にあまり重ね着をしなくていいので、オフィスの中でよく体を動かす日には役に立つ。 来年はできるだけたくさん体を動かして働きたいなと思う。 今朝ふと思ったのだけど、大学生の頃はまったくモテなかった。 ちょっといいなと思った子とちょっとした話をするんだが、その子にはすでにお目当ての男子がいたり、あるいは単純にぼくには興味を持ってもらえず、いつもうまくいかない。 なにか見えない糸のようなものがあって、その子や周りの子たちにはそれが見えて、その糸をたぐりよせながら仲良くなって

    見えない糸が、見えない人。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    toya
    toya 2019/12/24
  • ハーレーダビッドソンは、持っていない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    お気に入りの紫色のスニーカーがある。 気に入ってそればかり履くものだから、もうボロボロになってしまってどうしようかと思っているけど、実はぼくはこのスニーカーを手に入れるまで、紫色のを履くなんてことは考えたこともなかった。 それはと一緒に買い物をしていた時のことで、ちょうど好きなメーカーのスニーカーがいくつか安く売られているのを見つけた。 店員さんに聞いたら、店を閉めるから在庫処分なんだとあんまり浮かない顔で答えられ、なんだか大きくなりすぎて売れ残ってしまったペットショップの犬たちを見るような目でスニーカーたちを眺めていたら、から、どうせだから買えるだけ買っちゃったら、とすすめられたのだった。 買えるだけ、といっても当然ながら全部買えるほど裕福でもないので、何足かを厳選しないといけない。 そういう目でよく見ると、売れ残っているだけあってちょっと変な色や変な形のものばかりだった。 紫のス

    ハーレーダビッドソンは、持っていない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
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    toya 2019/11/22
  • おっさんは、何が楽しくて生きているのか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    昔から不思議でならなかった。 一体、世の中のおっさんは、何が楽しくて生きているのか、さっぱりわからなかった。 よく考えると、若い頃は、まあまあはっきりと自分が若いということを自覚していて、若いあいだにしか楽しめないことがあるとわかっていた気がする。 激しい恋愛とか、長期の旅行とか、遅くまで飲み歩くとか、朝まで踊るとか、徹夜で文章を書いて昼まで寝るとか、例えばそういうことだ。 だから昔から40代になったら人生は終わりだなと思っていて、実際に自分の周りの40代の男性というのは当に大変そうで、そしてつまらなさそうだった。 実際にぼくは40代を目前にして、これからの人生に全然期待が持てなくて、生きる意味を見失っていた時期があった。 家庭に給料を持ち帰るだけのATMと化して、仕事では若手に活躍の場を追われ、出世競争に負けて生きる屍となり、なんの生産性もない趣味や遊びに逃げ、命の残り時間がただ減って

    おっさんは、何が楽しくて生きているのか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    toya
    toya 2019/11/19
  • いま、大切にしたいこと。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    自分にしか興味がなかった。 なかった、と過去形にしてカッコつけたけど、それは今でも変わらない。 自分は周りからどう思われているか、自分は今気持ちよく仕事しているか、自分はどうすればもっと良い人生を送ることができるか。 そればっかり考え続けている。 コピーライターの修行をしていたときに教わったのは、広告賞が欲しければ自分の世界を創れ、自分だけの視点を増やせ、ということだった。 これは自分が大好きなぼくとしてはすんなり受け入れられる教えで、はじめこそ自分の世界ってなんだろう、と思ったけれども、試行錯誤しているうちにだんだんわかってきた。 それはカッコいいことでもなんでもなく、自分の恥ずかしいところや嫉妬心や欲望を隠さずにさらけ出すことだった。 自分をさらけ出して企画をするようになってから、突然、賞ももらえるようになったし、クリエイティブディレクターに案を採用してもらえるようになった。 そのとき

    いま、大切にしたいこと。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • パラレルに、生きる。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    toya.hatenablog.com toyaさんのこのエントリを読んで、ぼくはパラレルなのかねじれなのか混線なのかわからないが、とにかく同時に2つ以上のことを抱え続けてる人生だなと思った。 古くは塾と学校のかけ持ちから始まっていて、なぜ塾を先に言ったかというと、そっちのほうが自分の拠地だと思っていたからである。 実際は学校にいる時間のほうが長いが退屈だし孤独で、塾にいる時間は勉強するのは苦しかったがやればやるほど結果が出て、大学生の先生たちの大人びた会話にまじったりするのも楽しくて、居心地がよかった。 つまりはそこを拠地と思うかどうかは居心地がいいかどうかで、それは大人になっても変わらないかもしれない。 じゃあ居心地がいいって何なのか、と考えるに、ぼくの場合は、はっきりいって、自分が大事にされる場所だ。 だが誰もがそういう扱いをされる場所というのはなかなかないし、運よく見つかった人

    パラレルに、生きる。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    toya
    toya 2019/07/31
    「パラレルに自分の居心地のいい場を探し続ける」
  • ちょっと、めまいがする。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    最近のぼくは、これまでの人生で経験したことのないレベルで、多くの人から助けられ、支えられている状態にあると、強く感じている。 もともと、非常に個人的な人間で、人付き合いは苦手だ。 誰かと一緒の時間をすごしていても、自分のペースを崩したくないし、他人から何かを命令されるのが大嫌いだ。 よく優しいとか言われるが、それは当は自分と同じように寛容であることを相手にも求めているからであって、それは優しいわけでもなんでもなく、自分の価値観を他人にも気づいてほしがっているだけである。 そんなぼくなので、当然ながら友人は少ないし、気の合う人と出会うこともほとんどない。 それはさほど苦痛ではなく、むしろ自由気ままにふるまって、やりたいことをやっていけたらいいと思っていた。 それが、もうすっかり年を取って、折り返し地点をすぎて、気がついたら、ぼくはいつも誰かに相談をし、誰かに教わり、誰かに誘ってもらい、誰か

    ちょっと、めまいがする。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    toya
    toya 2019/06/01
  • ぼくの、弱点。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    suumo.jp SUUMOタウンに寄稿をした。 とても楽しく書けた。 普段は、寄稿の依頼をいただいたら、ぼくがざっと企画を複数案考えて編集の方にメールで送り、どれがよさそうかの意見をいただいて決め、そこから原稿を書き始めてまたメールでやりとりをする、という感じなのだが、今回は京都で打ち合わせすることもできますよ、と言っていただき、ちょうど最近は京都に行く用事がいくつかあったので、たまには打ち合わせしてみるか!と思って、お言葉に甘えて直接お会いして話をさせていただいた(お茶もいただきました)。 気軽に京都に顔を出せるのも、大阪のいいところである。 実は、「大阪」について書いてくださいと依頼をいただいたときに、さっそく、ぼく自身が、あの記事に書いたような「おおっ、大阪ですね!つまり私にコテコテの大阪人による記事を期待しているのですね!」という例の反応をしてしまい、ベッタベタの大阪賛歌を書きそ

    ぼくの、弱点。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 人事異動を言い渡された、あなたへ。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    そろそろ人事異動の季節がやってくる。 異動を言い渡された若い人からこんな言葉を聞くことがある。 「なんで、できる人間のほうが損をしないといけないんですか」 自分は今の部署でちゃんと能力を発揮していて、もっと発揮できていない人たちがたくさんいるのに、なぜ自分だけが異動させられるのか、まったく理解できない、という主旨である。 これはぼく自身も若い頃に何度も経験させられたからよくわかる(ぼくはできる人間ではなかったけれども)。 ずっと憧れていて何年もかけてやっと手に入れたコピーライターという職から別の部署へと異動させられた時も、コピーを書くだけでなく色んな知見を持っているからこそ君に行ってきてほしい、と言われたのだが、だったらコピーしか書けない人間のほうが得じゃないか、できない人間のほうが得するなんて、なんて理不尽なんだ、と激しく憤った。 そのときに異動を言い渡してきた上司とは、それから一言も口

    人事異動を言い渡された、あなたへ。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    toya
    toya 2019/02/25
  • 中年になる方法は、検索しても見つからない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    江國香織さんの『なかなか暮れない夏の夕暮れ』という50代の男女たちが出てくるすてきな小説を読んで、中年にとって大事なものはなんだろう、とあらためて考えて、それで、そういうことをいちいち考える必要のないのが中年かもしれない、と思った。 江國さんの物語に出てくる中年たちはバブル期に青春をすごした人たちなのでちょっとぼくとは時代背景が違うかもしれないが、あまりそこは関係なくて、みんな何かに悩んでいたり、孤独を抱えていたりして、だけどそういった現実に無理に抗おうとするわけでもなく、昨日の延長線にある今日を楽しもうとしている。 思春期もそうだが、いわゆる中年の危機においては、自分はどう生きるべき、どうあるべき、という、べきの壁に向き合う時期は必要で、それにぶつからなきゃ自分を変えるパワーは生まれない。 ところが壁を越えてしまうと、どう生きるべき、なんてふっとどこかに行ってしまって、今日は何をべたい

    中年になる方法は、検索しても見つからない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    toya
    toya 2019/02/17