将棋の棋王戦コナミグループ杯五番勝負第1局が2月4日、富山県魚津市の「新川文化ホール」で行われ、富山県魚津市の「新川文化ホール」と伊藤匠七段(21)の対局は持将棋が成立した。藤井棋王にとっては、2016年10月のプロ入り以来公式戦で初。持将棋は通常の公式戦では千日手と同様に指し直しとなるが、タイトル戦は「引き分け」として扱われるため、スコアは両者ともに「0勝0敗1分」となる。
![藤井聡太棋王、自身初となる持将棋が成立 挑戦者・伊藤匠七段との棋王戦五番勝負開幕局は“引き分け” 両者ともに「0勝0敗1分」に | 将棋 | ABEMA TIMES | アベマタイムズ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8c4378e1a2a18652043c206a22862b79eeaa4730/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftimes-abema.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2F6%2F-%2Fimg_561d54ffa787f17b409528e5513cd5f1455570.jpg)
将棋界の長い歴史の中で、まだ誰も開くことができない「女性の棋士誕生」という重く厚い扉。2022年5月27日、里見香奈女流四冠(女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花、30)が、女性初のプロ編入試験受験資格を自らの手でつかみ取り、その扉の前に立った。受験を決意し「今は純粋に将棋が大好きという気持ち。少しでも棋力向上を目指して強い方々と対局をしたいという、ただそれだけです」という里見女流四冠の言葉は、多くのファンの心を揺さぶった。棋界の頂点に立つ渡辺明名人(棋王、38)の瞳に、里見女流四冠の姿はどのように映るのだろうか。残酷なほどにシンプルな勝負の世界を生きる第一人者が問いかけた、ひとつの質問と制度設計への疑問とは――。
一手でも間違えたら一巻の終わりとなる最終盤。ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第2局。持ち時間がほんのわずかになった藤井聡太棋聖(王位、18)は、周囲が見れば追い詰められていた、はずだった。113手目を指したところで、持ち時間は残り3分。ところがここから145手で残り2分となるまで、藤井棋聖が指した16手分では少しも持ち時間が減らなかった。ファンの間では「永遠の3分」と呼ばれ始めているこの終盤での出来事は、多くのファンや関係者の想像を超え、もはや脅威とも言えるものになっていた。
体力、知力、その全てを振り絞って戦った1カ月だったと言ってもいいだろう。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、将棋界は4、5月と約2カ月に渡り、公式戦が延期・中止になった。そのかわりに特に6月は一気に対局が詰まり、上位まで勝ち上がっていた棋士は、超過密日程で戦いを続けることになった。その一人が永瀬拓矢二冠(27)だ。藤井聡太二冠(18)と棋聖、王位の挑戦者決定戦で戦い、叡王戦では豊島将之竜王(30)を迎え撃つ防衛戦を繰り広げた。「6月は結構、過密日程でしたからね。研究の時間?短いという言葉よりさらに短い。かなり厳しかったと思います」と、苦笑いをしながら振り返った。研究熱心で知られる永瀬二冠にして「厳しい」という言葉が何度も繰り返されたその期間は、トップ棋士を文字通り「鬼」へと進化させた。
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