テレビゲームの世界は、新しいデバイスや技術の普及によって、その形は大きく進化している一方、楽しさを追い求める姿は変わりません。変わるものと、変わらないもの。過去と未来。そして我々が宿命的に背負う日本という存在。なかなか考える余裕のない現代ですが、少しだけ立ち止まって一緒に見つめてみませんか? 毎月1回、「安田善巳と平林久和のオールゲームニッポン」ゆるーくお届けします。 山崎浩司(以下 山崎):雨が降る日が多かった8月です。今月もよろしくお願いします。インサイドのスタッフの間では、やはり『ドラゴンクエストXI』の話題が盛り上がっています。街を歩いていてフツーの方々の会話からでも「ドラクエ」と聞くことがあります。 安田善巳(以下 安田):『ドラゴンクエストXI』は2日間で200万本売れ、その後にあっさりと300万本を越えたそうですね。これからももっと売上本数が伸びそうです。それだけ多くのゲーム
不正競争行為および著作権侵害行為などで、任天堂から訴訟されていた、株式会社マリカー。新たに同社より、報道機関向けの声明文が公開されました。 「世間をお騒がせしていること、はじめにお詫び申し上げます」との謝罪の一文からはじまる声明によると、同社は任天堂からまだ訴状を受け取っておらず、具体的なコメントはできないとのこと。 マリカーは、過去に任天堂と直接協議したり、複数の弁護士などに相談して、公道カートのレンタルが、任天堂に対する不正競争行為及び著作権侵害行為には該当しないと判断した上で、サービスを提供していると主張。 今回の訴訟、および一連の報道により、同社のウェブサイトや電話回線がパンクし、迷子になった利用者も発生するなど、サービス業務にも大きな影響が出ているそうです。 「私たちのサービスは、お客様の笑顔のためにあります。」「私たちは、このお客様の笑顔を守るために全力で頑張ります。」とスロー
月曜日の朝、いつも通りの出勤時間、日常としてiPhoneを開いた自分の目に飛び込んだニュースは到底信じがたいものでした。「代表取締役社長の逝去および異動に関するお知らせ(訃報)」現実として起こり得るとしても、想像の外にある、あるいはあって欲しい知らせでした。 昨年の6月、手術でE3や株主総会を欠席したものの、術後は良好とされ、復帰を果たされましたが、かなり痩せ細り、一般に登場の機会は減っていました。しかし、ディー・エヌ・エーとの提携発表の場や、今年の株主総会には出席。様々な発言録を読んでも、いつも通りの明快・明瞭・明晰な言葉に安心させられる部分もあり、尚更今朝の驚きが強かったように思います。 経歴や人物については既に語り尽くされているように思いますが、政治家の父親を持ち、東工大を出た理系のエリートでありながら、どベンチャーのHAL研究所に入社。当時まだ産業になっていなかったビデオゲームの世
各社報道によれば、消費者庁はソーシャルゲームの「コンプリートガチャ」(コンプガチャ)と呼ばれる手法について、景品表示法上の「絵合わせ」に該当するとして近く各社に通知を行う方針を固めたとのこと。 コンプガチャとは、ランダムでカードなどのアイテムが手に入るガチャのシステムを進化させたものと考えられ、ガチャで入手できる複数の組み合わせを完成させると更にレアなアイテムが手に入るというもの。コンプガチャを揃えるには一般的に多額の投資が必要で(分かりやすく説明したコンプガチャシミュレーターも参照)、数十万円を請求されたとして消費者庁への相談も昨年50件寄せられたとのこと。 景品表示法とは、不当に顧客を誘引することを禁止したもので、「不当な表示の禁止」と「過大な景品類の提供の禁止」があります。誇大広告や取引に対して抽選などで何十倍もの金額の景品を付けることはこの法律で規制されています。消費者を保護すると
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