アルジェリア人質事件の犠牲者を悼み、国会議事堂では半旗が掲げられた=25日午後、東京・永田町(酒巻俊介撮影) アルジェリアの人質事件は、日本人10人が犠牲になるという何とも痛ましい結果となった。事件発生の一報が外務省に入ったのは16日午後4時40分だった。詳細がつかめず、政府は情報収集に追われた。 一次的に情報が入るわけでもない与党の自民、公明両党も最初は目立った動きはなかった。 だが、菅義偉官房長官が午後9時に記者会見を開いて事件の概要を発表することになってからの動きはすばやかった。両党はさっそく幹部を招集。いったん閉じられた自民党本部の正面玄関が開けられ、自民党の石破茂、公明党の井上義久両幹事長らが続々と集まり、同10時に1回目の与党対策本部を開いた。 一連の動きについて何の違和感も覚えなかったが、民主党担当が長く、最近初めて自民党担当となった後輩記者は「こんなに早く幹部が集まるなんて