5月21日、ソフトバンクが新任取締役候補にコーエーテクモの襟川恵子会長らを選任したと発表した。専門家は、襟川が孫正義の影響力にも対抗できる存在になると語る。英経済紙のインタビューに襟川が応え、取締役に就いた背景などについて語った。 孫とは対照的な経営スタイル 孫正義は、ソフトバンクグループの新しい女性取締役候補を絞っていた。30人のリストを提示された後、話を持ちかけたのは40年来の友人だった。 コーエーテクモホールディングスの会長である襟川恵子は、まさに孫正義が求めていたタイプの女性起業家だった。彼女の経営スタイルは、ハイリスクな孫のアプローチとは大きく異なる。 孫の率いるソフトバンクは、昨年、歴史的なレベルの赤字を出した後、最終利益は日本企業として過去最高の金額となった。