家電量販店コジマ(宇都宮市)が、メーカー側が店舗に派遣した「ヘルパー」と呼ばれる従業員に直接命令し、商品を販売させていたことが11日、分かった。大阪労働局は、派遣社員に業務を直接命じることを禁じた職業安定法に違反するとして是正指導した。 家電量販店では昨年以降、ミドリ電化(兵庫県尼崎市)やヤマダ電機(群馬県高崎市)も同様の是正指導を受けている。 コジマによると、大阪府茨木市の「NEW茨木店」で、東芝系列の販売会社が人材派遣会社を通じて送った50代の男性に対し、自社の従業員のように直接命令。コジマのロゴ入りの名刺や販売情報の管理に必要な番号も与えていた。 男性は東芝製品しか扱えないヘルパーとして派遣会社と契約を結んでいたが、ほかのメーカーの商品販売も命じられていたという。 労働局は5月中旬、同店に立ち入り調査。6月中旬に是正指導した。 メーカー側のヘルパー派遣は常態化しており、自社