1951年広島生まれ。81年「さようなら、ギャングたち」が群像新人長篇小説賞優秀作 に。 88年『優雅で感傷的な日本野球』(河出書房新社)で第一回三島由紀夫賞を、 2002年『日本文学盛衰史』(講談社)で伊藤整文学賞を受賞。 » プロフィール詳細 » コラム一覧 2007-10-06 号 高橋 源一郎(作家) およそ考えうるかぎりの正反対の本、というものがある。 たとえば、いま、ぼくの机の上にある「内定請負漫画」と印刷された『銀のアンカー』と「働けと言わないワーキングマガジン」と印刷されている雑誌「フリーターズフリー」の創刊号が、それだろう。 『銀のアンカー』は、あの『ドラゴン桜』で一世を風靡した三田紀房が取り組んでいる新プロジェクト(?)で、前作で落ちこぼれの高校生を東大に合格させた三田は、今度は、就活に励む大学生に超一流企業への「内定」を目指させている。 それに対して、こちらの「フリー