パソコンおよびプリンタなど周辺機器の品質や互換性の検証会社であるアリオンが,インクジェット方式プリンタの純正インクと詰め替えインクのそれぞれで写真を印刷したときの色あせの度合いを比較評価した。評価結果とメーカー名の対応は明らかにしていないが,対象となったプリンタはセイコーエプソン製とキヤノン製のそれぞれ1機種である(図1,図2)。その結果,少なくとも色あせに関しては,純正インクが他社製詰め替えインクを使った場合よりも保存性に優れることを実証した。アリオンは,第三者の立場から公正な評価を実施する評価機関として,今回の色あせ評価をサービス事業として受託している。 今回アリオンは,色あせの原因になるオゾン(O3),窒化酸化物(NOx),硫黄酸化物(SOx)の3種類のガスを使って耐ガス性の加速試験を行った。国内の大手プリンタ・メーカー2社の製品を使って評価した結果,純正品のインクと用紙を使った場合