北九州市の北橋健治市長は8日の市議会で、同市小倉北区の小倉都心と八幡西区の黒崎副都心を結ぶバス路線について、「バス高速輸送システム」(BRT)の導入に向けた協議を交通事業者と進めていることを明らかにした。 市によると、BRTは2台の車両をつなげた「連節バス」のほか、専用道やバス優先の信号などを使う運行システム。定時性の確保や輸送能力向上などのメリットがある。 市は8月、交通事業者などとつくる連絡会で、将来の公共交通網構想を盛り込んだ「市地域公共交通網形成計画」(2016~20年度)を策定。小倉都心―黒崎副都心のバス路線について、BRT導入を視野に入れた路線見直しを重点施策として盛り込んだ。かつて路面電車が走っていた国道3号などの「旧電車通り」を中心に、導入の可能性を検討していくという。 北橋市長は「持続可能な公共交通ネットワークの構築を進めたい」と述べた。