戦場で掲げられる「白旗」の意味とは 戦場で「白旗」を掲げた歴史は、古くは古代ローマ時代の書物に記述があります。また、漢の時代の中国でも白旗が使われたという記述もあります。 近代からは国際ルールとして「白旗」の使用が定められました。 今回はもっともシンプルな意匠である白旗のシンボル的な意味を中心にまとめていきます。 1. 白旗の意味 古代から戦場で「白い布」を掲げることは「戦闘の意志なし」を意味しました。 第二次ポエニ戦争中、カルタゴ本土に侵攻したスキピオ率いるローマ軍は、「白いウールとオリーブの枝」を掲げた敵船を発見。哀れに思ったスキピオは船のカルタゴ兵10名を捕虜としたそうです。また、ローマ内戦時の69年の第二次ベドリアクムの戦いで降伏した将兵が白旗を掲げたとローマの歴史家タキトゥスが記録しています。それ以前はローマ軍団兵は降伏する時には盾を頭に乗せていたので、紀元後1世紀付近で普及した
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