出版取次大手トーハンは3月26日、新事業として展開するコワーキングスペース(共同の仕事場)の1号店を東京・虎ノ門にオープンさせた。将来的には地方の書店と協力し、書店併設型店舗の出店を目指す。苦境にある都心や地方の書店に新たな付加価値をもたらすビジネスにできるかどうかが注目される。 時間課金制のカフェ型店舗 オープンしたのは、時間課金制のカフェ型コワーキングスペース「ハカドル」。オープン前日の25日、虎ノ門店で記者説明会が行われた。同店は書店併設型ではないが、ビル1階の路面店で、会員登録をせずに誰もが気軽に短時間でも利用できる。 料金は、最初の20分が200円(税別)で、以降20分ごとに300円だ。店内は個人向けスペースが40席あり、周囲を気にせず少人数の打ち合わせや電話ができるブースも設けている。また、会議室(6人で1時間3000円から)も備える。