四月にグランドオープンした太田市の市美術館・図書館の開館記念展「未来への狼火(のろし)」が、七月十七日まで開かれている。市内ゆかりの作家や、地元をテーマに市内に滞在して制作した作家ら計九人の約六十点を展示している。 一階から三階の展示室に、絵画、写真、映像作品などが並ぶ。東京都の画家浅井裕介さんの「言葉の先っぽで風と土が踊っている」は、高さ約五メートル、幅約十四メートルの大作。さまざまな動物や植物、人などを緻密に表現している。
四月にグランドオープンした太田市の市美術館・図書館の開館記念展「未来への狼火(のろし)」が、七月十七日まで開かれている。市内ゆかりの作家や、地元をテーマに市内に滞在して制作した作家ら計九人の約六十点を展示している。 一階から三階の展示室に、絵画、写真、映像作品などが並ぶ。東京都の画家浅井裕介さんの「言葉の先っぽで風と土が踊っている」は、高さ約五メートル、幅約十四メートルの大作。さまざまな動物や植物、人などを緻密に表現している。
今年、生誕百十年を迎えた児童文学者の石井桃子さん(一九〇七~二〇〇八年)と縁が深い「東京子ども図書館」(中野区)が、石井さんの肖像や自筆色紙の写真などをまとめた資料集を作った。他の図書館や文庫がフェアで石井さんの作品を紹介する際に写真を探す手間などを省いたり、ファンに持っていてもらったりしようと、一部三百円で販売している。 石井さんは現在のさいたま市浦和区出身。六人きょうだいの末っ子として育った子ども時代をつづった「幼ものがたり」、「ノンちゃん雲に乗る」といった作品を残した。「くまのプーさん」や「ちいさなうさこちゃん」シリーズなどを翻訳し、国内に紹介した功績でも知られる。子ども向け図書館を先駆的に導入した米国などで学び、五八年に杉並区の自宅に開いた「かつら文庫」は、東京子ども図書館の母体になった。 資料集には、石井さんが編集者だった頃の肖像や自筆色紙、かつら文庫の写真などを掲載。図書館のス
障害者差別解消法の施行から四月で一年になるのを機に、本紙は、東京都内に居住したり都内で活動したりする障害者にアンケートを行った。身体、知的、精神に障害がある百二十三人が回答。この一年間に差別的な扱いを受けた人は三割超に上り、社会が良くなったと感じるのは五人に一人にとどまった。 (石井紀代美、森川清志) 障害者差別解消法は、障害のある人もない人も共に生きる社会の実現をうたっている。しかし、その趣旨が行き渡っておらず、障害者が暮らす上での「壁」が依然として多い実態が浮かび上がった。
松戸市は、松戸駅周辺の街づくりで、駅東口側で整備する「新拠点ゾーン」について、松戸中央公園の南側エリアに市本庁舎など業務系を、北側エリアに図書館や美術ギャラリー、市民ホールなど生活・文化系を集約する「公共施設配置計画検討の方向性」をまとめた。市は本年度、同ゾーンの整備基本構想を策定する。 市は三月二十四日に開催した大学教授らでつくる「松戸駅周辺まちづくり委員会」で、この方向性を示した。老朽化する市本庁舎など駅周辺の公共施設の再編を、同ゾーンの区画整理による再開発に合わせて進める方針。 南側エリアは広さ約一・三ヘクタールで法務局跡地などがあり、北側エリアは広さ約一・五ヘクタールで主に財務省官舎跡地。同ゾーンは大半が国有地で、市は昨年六月、財務省関東財務局と協力して再開発を進める覚書を交わした。 検討の方向性では、このほかに一方通行道路を拡幅して双方向の通行ができるようにする。同公園は防災機能
東京大付属総合図書館(東京都文京区)が、耐震改修工事のために四月から一年間をほぼ閉館状態とする案を示し、教員や学生が「研究に支障が出る」と反発していた問題で、大学側は閉館期間をゴールデンウイークを挟んだ約二週間にとどめ、資料の利用も現状を維持することを決めた。 総合図書館は本紙の取材に、当初示した案が「代替サービスを検討する上でのたたき台」だったとし、「利用者らの意見・要望をふまえて再度詳細に検討した」と説明。当初は閲覧スペース確保などの代替サービスを、同図書館が管理する場所に限定して検討していたが、その後の学内協議で図書館以外のスペースも利用できることになり、サービス維持が可能になったとしている。 同図書館は昨年十一月、運営の意思決定をする学内組織に工事中の利用制限案を提示した。これに対し、教員や学生が「卒論をまとめるために図書館の資料は必須」などと反発。学生有志が「閉館に反対する学生の
船橋市を中心に各地で民間図書館を運営しているNPO法人「情報ステーション」の代表を務める。図書館に出入りする人たち同士の交流が生まれる取り組みは、総務省の「2016年度ふるさとづくり大賞」で大臣賞(団体表彰)を受けた。「活動を支援、応援してくれる人たちが(受賞を)喜んでくれたことがうれしい」と話す。 (村上豊) NPOは図書館の開設や管理、月一回の本の入れ替えを担当。館の運営は高齢者を中心とした地域のボランティア約七百五十人が受け持つ。貸し出しは二週間で二冊まで(無料)で、利用者が何度も訪れるようにしたり、イベントを開いたりして交流を促す。 設置場所は酒販店やパチンコ店、団地商店街の空き店舗のほか、マンションの共用室、老人ルームとさまざま。「気軽に立ち寄って本に触れられる」と、図書館の数は市内二十施設を含めて九都府県で約七十施設に広がった。
「ムーミンの物語には、人生の知恵と真実が詰まっているんです」。自他ともに北欧童話「ムーミン」のファンと認める飯能市立図書館副館長の大橋はるかさん(47)は、魅力の一つをそう語る。昨夏、物語が多くの人を引きつける理由についてフィンランド人の知人と語り合う中で、知人が「人生の知恵と真実」と指摘した。大橋さんは「その言葉が胸にすとんと落ちた」という。 同市の宮沢湖周辺では今、国内初のムーミンのテーマパーク「メッツァ」の整備が進んでいる。森の中にある約二五・七ヘクタールの広大な敷地。来年秋に北欧のライフスタイルを体験できる無料エリア「メッツァビレッジ」が、二〇一九年春には物語をテーマにした有料エリア「ムーミンバレーパーク」がオープンし、全面開業となる予定だ。 それに向け、ムーミンや作者トーベ・ヤンソンさん(一九一四~二〇〇一年)、ヤンソンさんの母国フィンランドについてより深く知ってもらおうと、大橋
「絵本と森に囲まれた図書館」をイメージした新中央図書館の基本設計費などに五千六百五万円を計上した。老朽化した中央図書館(常盤台一)を約一キロ離れた区平和公園(常盤台四)内に新築移転し、二〇二〇年度に開館する。世界八十六カ国の絵本約二万六千冊を所蔵する「いたばしボローニャ子ども絵本館」(本町)と一体化し、延べ床面積五千三百平方メートル、蔵書数は約五十万冊になる。 また、子どもたちに読書に興味を持ってもらおうと、読んだ本の書名や感想を記入する「読書通帳」を作製。区立校の全小中学生約三万一千人に九月から配布する(三百六万円)。 このほか、都市農業の担い手育成のため一八年度に開校する農業体験学校の整備費に二千二百八十万円。前野公園(前野町五)の車いすスロープ整備など、年齢や障害を問わず誰もが利用できる「ユニバーサルデザイン」にするための公園改修費に九億七千二百四万円を盛った。
昨年、交付が始まったマイナンバーカードを図書館利用カード(貸出券)として利用する自治体がある。総務省が推進するマイナンバーカードの多目的利用の一環だ。自治体がこの貸出券機能を導入するために、現在は二つの方式があるが、今夏以降、さらにもう一つの方式が加わるという。なぜ三種類も乱立するのか。調べてみると、IT企業などへの「ばらまき」ともいえる実態が浮かび上がってきた。 (三沢典丈) 【こちらは記事の前文です】 記事全文をご覧になりたい方は、東京新聞朝刊をご利用ください。 東京新聞は、関東エリアの駅売店、コンビニエンスストアなどでお求めいただけます。 「東京新聞電子版」 なら全国どこでも、また海外でも、記事全文が紙面ビューアーでご覧いただけます。 購読・バックナンバーをご希望の方は 「新聞購読のご案内」 をご覧ください。 掲載日やキーワードから記事を探す 「記事検索サービス」 もご利用くださ
飯能市稲荷町の市立こども図書館に、北欧童話「ムーミン」に関する本や資料を集めた常設コーナーがお目見えした。ムーミンに登場するキャラクターの縫いぐるみなどグッズも展示され、子どもたちの人気を集めている。 国内初のムーミンのテーマパーク「メッツァ」が市内で開業するのを前に、ムーミンや母国フィンランドについて深く知ってもらおうと、同図書館一階に常設コーナーを設けた。メッツァは、投資会社フィンテックグローバル(東京都港区)が宮沢湖周辺に整備中。二〇一八年秋に無料エリア「メッツァビレッジ」が、一九年春に有料エリア「ムーミンバレーパーク」がオープンし、全面開業となる。 常設コーナーには、ムーミンや作者トーベ・ヤンソンさん(一九一四~二〇〇一年)に関する本と雑誌約二百五十冊、ヤンソンさんの母国フィンランドに関する本約五十冊の計約三百冊が並び、その場で読んだり借りたりすることができる。
北海道から沖縄まで、全国各地で発行されている主な地方新聞の一月一日発行紙を紹介する「ふるさとの新聞元旦号展」が、小平市小川町二の同市中央図書館で開かれている。各地域ならではの話題やイベントなどが一度に閲覧でき、訪れた市民らが興味深そうに紙面に見入っていた。 (萩原誠) 「正月に帰省できない人たちにも、生まれ故郷の情報を伝えたい」と市が一九八一年から毎年、地方新聞の元旦号をこの時期に紹介している。新聞は地方紙やブロック紙などで、各新聞社とも展示の趣旨に賛同し元旦号を市に寄贈しており、郵送代も負担してくれているという。 今年は六十紙ほどに依頼しており、図書館一階に各地方ごとに分けて並べている。いずれも地域の情報がきめ細かく掲載されている。例えば九州地方の新聞は、熊本地震を受けて、復興に取り組む人たちの思いに迫る記事などを読むことができる。同館によると、毎年利用者から「地域の色が出ていて、読んで
受験勉強に励んでいる中高生を応援しようと、杉戸町立図書館は17日、閉館後の夜の図書館を開放する「受験勉強がんばらNIGHT☆」を開催する。 (中西公一) 七月に実施した小学生対象の「図書館お泊まり会」が好評だったことから、さらに夜の図書館を活用しようと企画した。担当者によると、今回の試みも県内の図書館では珍しいといい、「受験という同じ目標を持った生徒が集まり、集中できる環境と新たな本との出会いの場を提供したい」としている。 開放するのは閉館後の午後七時から同十時半までの三時間半。同八時四十分~九時は「休憩タイム」とし、館内にヒーリング音楽を流す。ほかにも、進路や人生を考える上で役に立つ本やリラックスできるCDを展示。合格祈願として、冬の間に落ちにくいといわれるヤマコウバシの葉を使った特製しおりのプレゼントもある。
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