<フォーカス> 九州随一の商業集積地、福岡市・天神で個性的な書店が増えている。店の一角にソファやコーヒーを用意して気軽に休憩できるようにしたり、ビールや焼酎を飲んだりしながら本を選べる店もある。4月下旬には紀伊国屋書店(東京)が10年ぶりに出店して女性向け売り場を設ける予定で、競争がさらに激化しそうだ。インターネット通販の拡大などを背景に書店は全国的に減少傾向だが、各店は知恵を絞って生き残りを図る。【浅川大樹】 「強みである専門書の販売をベースにしたうえで、女性客の取り込みも強化したい」。紀伊国屋書店の担当者は天神で再出店する意気込みを語る。