横浜市教育委員会は本年度から、市立の小中学校と特別支援学校の計四百九十八校すべてに学校司書を一人ずつ配置(小中一貫校は二人)している。学校図書館の蔵書を有効活用するだけでなく、教員の負担軽減も期待する。児童生徒には、読書の習慣づけに加え、自ら積極的に学ぶ姿勢を身につけてもらうことを目指している。市教委は「教員が教え込むのではなく、学びの形を変えていく」と話している。 (志村彰太) 「調べたい事柄は、この本に載っています。百科事典で調べてもいいですよ」。十月下旬、横浜市西区の稲荷台小学校の図書室で、四年生が学校司書の二條裕子さん(40)の解説を受けていた。児童は箱根町の寄せ木細工について、伝統工芸や県内の歴史をまとめた本を見ながらノートにまとめ、調べた結果を発表し合っていた。 担任の男性教諭は「インターネットは情報量が多すぎて授業には不向き。でも教える単元に合った本を自分で探す時間は取りにく
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